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DUNE〜砂の惑星〜

同じ作品を鑑賞しに、2回も映画館へ足を運んだのはいつぶりだろう。

日本では思ったより話題にならなかった気がするが、わたしにとっては超話題作である
「DUNE〜砂の惑星〜」

映画を観るきっかけは主役のポールを演じるティモシー・シャラメがイケメンで好き。というありきたりな理由だった。

映画の論評は専門家にお任せしておくが、観ていない人のため簡単なあらすじを。
(DUNEのパンフレットより)

ポール・アトレイデス(ティモシー・シャラメ)には、未来を視る能力があった。だが、その力の本当の意味を、まだ誰も知らないー。
時は10190年、宇宙帝国の皇帝からの命令で、ポールとアトレイデス家は砂の惑星〈デューン〉へ移住する。ところが、それは恐るべき罠だった…。今までデューンを治めてきた凶暴なハルコンネン家と皇帝が手を結び、民衆から敬愛され勢力を広げつつあるアトレイデスを一気に滅亡させようとしていたのだ。砂の惑星〈デューン〉で父を殺されたポールは、一夜にして全宇宙から命を狙われる存在になってしまう。そこに現れる謎の先住民、フレメン。果たして、フレメンは敵か味方か?巨大生物サンドワームが襲い来るその星で、ポールは全宇宙のために立ち上がるのだが…。

あらすじを読んでも正直ストーリーの理解度は半分くらい。Filmarksで感想を読むと大半の人が"IMAX®︎で観ろ"とのこと。

IMAX®︎が何なのか知らなかったので調べると、音響、映像が通常の映画に比べると臨場感が格段に違うようだった。

SF作品をちゃんと映画館で観たことがなかったので、ここはIMAX®︎で観ようと決め10月某日映画館へ。

映画は155分と長編。
簡単なあらすじは観たが、登場人物や相関図を頭に入れていなかったので見終わった時、ストーリーの理解度は70%ぐらいだった。

だが、映像、音響は今までに経験したことのない映画のひろがり、映画が違うフェーズに入ってるのだと思った。
脈々と続く砂漠の丘、モノトーンの衣裳、美術、どの場面も洗練されたうつくしさを感じとる事ができた。緊張でわたしの脈拍が速くなる、途中尿意に我慢ならずWCへ駆け込んだが、映画を見終わった頃はもう興奮状態だった。
「おもしろい〜〜!」
帰りにパンフレットを買った。
同伴の夫は7割夢の中だった。

IMAX®︎が良かったのか、それともDUNEが良かったのか、答えは両方だと思う。
何がすごいかというと、音が身体に振動すること。

帰宅後、DUNEの考察動画や口コミを見漁って余韻をたのしんだ。
映画の緊張感、スリル、不吉さを煽りまくってくれたDUNEのサウンドトラックをApple MUSICみつけた。

サントラを手がけたハンス・ジマーは映画界では有名だろうけれど、わたしは初めて知った。

今もこのサントラを聴きながら綴っているが、不穏の極限のような楽曲と、女性のコーラス?にうつくしさを感じている。
世界がこのような音楽だったら、絶望感でいたたまれないけれど、時折聴いてわざわざ不穏な気分を味わいたくなるのはわたしの性質かもしれない。
聴き終わったら「無事還って来れた」という安心感を味わえるから。

DUNEを上映している映画館が徐々に減りだし、「もう一度観たい!part2は2023年だし。」
という事で、12月1日偶然にも映画の日とファーストdayに2回目のデューンをキメた。

京都ではIMAX®︎での上映が終了していたので、大阪エキスポcityのIMAX®︎レーザー/GTで観ることに。今回はおひとりさま。

通常のIMAX®︎のスクリーンも相当大きいと思ったが、IMAX®︎GTはスクリーンがビル6階建相当と聞いていたとおり、スクリーンの大きさに思わず「すご〜い」と声が漏れた。

2回目のデューンは言うまでもなく楽しかったのだが、巨大スクリーンに映し出される映像が足元まで広がっていて、空中に浮いてるような気さえしていた。
目の前に広がる砂漠は本当に砂漠だった。

映画のセットに盆栽が飾られていたり、中国の古典文化のうつくしさが舞台の端々に施されているのも、この映画の緊張感や厳かな雰囲気を増幅しているように思う。

2回目は1回目よりさらに衣装、舞台美術や宇宙船などの細かいディティールに目がいったが、やはり巨大スクリーンにただただ圧倒された155分だった。
最後は母親の顔でおわっていくので、次回の伏線回収のヒントなのかなと想像する。

 「恐怖こそ心を殺す最大の敵」

劇中で幾度と出てくるこのことばがとても印象的であり、背中を押してくれる。
ポールが小型船に乗り、砂嵐で制御不能になった時、流れに身を任せて操縦を止めるシーンがわたしの中ではハイライトである。

2023年の「DUNE〜砂の惑星〜part2」をどのような環境で見られるのかもたのしみ。せめて観る側はNOマスクで観たい。

Beyond fear,destiny awaits.

野生の女

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