朝起きたら胸のあたりがずーんと重たい。久々の感覚だ。 わたしの中の住人が不安や恐れや面倒だと感じていることがあるのだと思う。 大丈夫だと声をかける。 わたしはいつだってわたしなりのベストを尽くしている。 お布団の中でシンガーソングライターのいちやなぎくんの新しいアルバムを聴く。 ライブは一度だけ、ボロフェスタで観たきりだが、彼の歌声も素朴な佇まいも記憶に残っている。 あたらしいアルバムはバンド編成。 どの曲も軽快でのびやかで気持ちいい。 少し気分が変わったタイミングで、む
光明院の自然の美しさに毎朝心を奪われる。 桜の木はそんなに本数はないが、 見頃を終え花びらがはんなりと舞うように散っていく。 おしゃべりなウグイス、木々の中で戯れる求愛中の野鳥。 生まれたての青紅葉の葉っぱは、うすくてやわらかい。 季節が動く瞬間をこの数日でみた。 ほぼ毎日見る景色がみるみるうちに 別世界になる。 春は何かと気持ちがザワザワしがちで あまり好きではなかったが、今年はいつもと違う気持ちだと今日気づいた。 生命のエネルギーが放出される季節。 静から動へ。今ま
何度も足を運んでいくうちに、気がつくと海が木が話しかけてくれるようになった。 海は富山県の岩瀬浜、木は近所の神社のクスノキ その他にも波長があったら生きものや植物と会話できる。 それは自分のこころの声かもしれないが、どうやら勘違いでもなさそうなのだ。 今年の3月、休みなしに日々仕事に制作にずっと動いていた。 全て自分で選択してそうなっているから、後悔はないが近所のクスノキに会いに行ったら「かなり疲れているから、しっかり休んでね」と言われた。 休みたかったが、全く何もしない
ひとり旅を計画している。 今まで国内のひとり旅はたまに行っていたが、今回は海外だ。 英語もろくに話せないのに、なぜか「ひとりで海外に行け」、とわたしの中のわたしが言うので、はじめはあまり乗り気ではなかったが、3月にえいや!とバリ島行きの航空券を予約し、宿を押さえた。 海外は何度か行っていたが、ひとりははじめて。空港の乗り継ぎ、空港から宿までたどり着けるのか、宿はちゃんと予約出来ているのか不安ではあるが なぜか面白い予感の方が日毎に上回ってきている。 とはいえ、まだなんの準備
久しぶりにnoteを更新してみる。 昨年末は10月頭から12/31大晦日までAMBIENT KYOTOのスタッフとして会場ディレクターとして携わらせてもらい、3ヶ月間AMBIENT KYOTOが生活の全てになった。 noteで振り返ろうとしているうちに、あたらしい生活が始まっている。 時間はとめどなく流れ続ける。 流れ続ける時間は伸びたり縮んだりしながら、放射線状に広がる。 瞬間瞬間を起点にしながら。 2021年から毎年制作し販売している、オリジナルカレンダー、目まぐるしい
夏の甲子園にはじめて行ったのが2018年頃だったか、それから毎年一度は高校野球を観に甲子園へ足を運ぶようになった。 球場内に響き渡る応援、ブラスバンドの演奏、それぞれの楽しみ方をする観客、そして全身全霊のプレイをする選手たち。 TVで見るより当たり前だが、臨場感がちがう。 とくに観客の温かさに感動してしまい、負けてしまったチームにも惜しみない拍手が送られる。 むしろ勝ったチームより大きい拍手だ。 勝ち負けだけではないドラマがある。 平和の象徴とも言われた高校野球。 20
光明院のお掃除のおつとめを始めて、 3ヶ月。 いつ行っても、何時からでもOKなのだが朝8時からだいたい3時間。 入り口周り、お庭の草引き、お墓周りなどお掃除している。 家から光明院まで自転車で約20分。 7月に入ってからは、お寺に着く頃には汗だくの日々。 それでも楽しく行く事が出来るのは、光明院が好きだから。 そして、たくさんの植物や昆虫、動物、風、空、目に見えないものたちの日々の変化を目の当たりにし、いつもワクワクする。 今日は満月。 なんとなくnoteの更新頻度を上
大好きなお寺、 東福寺の塔頭"光明院"。 今年の5月から週に4回ほど朝にお掃除をさせてもらっている。 はじめて光明院に訪れたのは5.6年前だったか。 「波心庭」というすてきな名前のつく枯山水のお庭は作庭家、重森三玲さんがつくられた。 立てられた石、高低差のあるモリッとふくらむ苔の山、波紋が静かに波打つような海。少し視線をあげれば茶室に描かれた月が見える。 あまりの気の良さに、ここはわたしにとって特別な場所だと直観した。 その後も節目ごとに訪れるようになる。 振り返れば
夏至の日を特に意識していたわけではないが、その日から水彩絵具を制作に取り入れてみている。 水彩絵具は絵が上手な人が使うもの。 と勝手に思い込んでいたのと アクリル絵具で水彩画のように描きたいという思いがあり 水彩絵具を使うのを避けていた。 その日は気分を変えてみたくなり、 母が使っていた水彩絵具とわたしの持っていた水彩絵具を引っ張り出して、 いつものように下書きもせず描いてみた。 アクリル絵具を3年使ってきたが、水彩絵具とは全く別物だった。 アクリル絵具は発色力もある
首の付け根から頭にかけての痛みが、ずっと取れないでいる。 初個展"poten"から2週間と少し経ったが、想像以上にエネルギーをつかい、あたまをつかい、あらゆる感覚をフル稼働させていたんだと身体がおしえてくれている。 体調が優れない中、義理の両親との旅行や、甥姪のシッターに急遽富山へ行き、翌日にはpotenで出会った方に ご縁を繋げていただきイベント出店をした。 どの時間もたのしかったが、 体調の優れなさにやきもきしていた。 おそらく弱っていたのだと思う。 自然の中にひ
初個展potenを終えて、もうすぐ1週間。 終わった直後からぜんぶ出し切った疲労感と高揚感でさみしさより、 感謝のきもちが特大だった。 potenに足を運んでくれた方は、 口々に「ここは元々なんやったん?」 と聞かれるくらい、目立つ外観。 京都祇園にある ギャラリーの名前は九龍三虎堂(くりゅうさんこどう) 元々は飲み屋さんだったらしく、フル改装で今のかたちになったらしい。 ひょんな事をきっかけに昨秋このギャラリーと出会う事になった。 この小話も書きたいが、長くなるので割愛。
久方ぶりの折坂悠太さんのインスタライブを聴く4月1日の夜22時。 今日やっとpotenの絵を決め、近所の画材屋さんへ額装のお願いをした。 当初はおもしろいかたちをした ドローイングの作品をチョイスしていたが、並べてみると枠におさまっている感じがしてしっくりこない。 これでいこう!を繰り返すこと約10回。 分からないながらも手を動かし、 作品になろうとうもしていないドローイングを選んでみた。 自分でも意外なチョイスだったが、 どうなるか分からない冒険心に火がついた。 画
3月がおわる。 世間的には年度末、締めなど忙しい人も多いだろう。 わたしは支払い忘れていた健康保険料を納めに区役所へ。 転入転出手続きで混んでるかと思いきや、意外とゆったりしていた。 お役所ではたらいたことはないが、 窓口から見えるPCや複合機、デスクの並んだ空間、書類などをみると、いつぞやの自分の姿が浮かびあがり、 はたらくみなさんを労いたくなってしまう。どうかみんな気分良く過ごせますように。。 人間関係のしがらみとはほぼ無縁の生活に転じたが、今は自分との関係に日々忙し
くまもとひとり旅のことを書きたい。いや、もうすでに下書きにはあるのだが しっちゃかめっちゃかすぎて 時間が過ぎていく。 potenまであと11日。 正直、このところ楽しめる余裕が無くなり緊張度合いが増しましまし。 思考が止まらず、よい気分になれなれず紙に書き出した。 potenの準備物のリストアップやスケジュールを見直す事で、ちょっと安心できた。 この安心できる状態に自分を持っていくことがたいせつだったりする。 絵の制作以外の展示物や備品の調整に今日から少しずつ取り掛かる
potenまであと14日。 こん詰めてやっていないつもりだけど、 緊張状態なのか この1ヶ月くらい食欲がなく 昨日体重計に久しぶりに乗ると 2キロ落ちていた。 とってもデリケートなわたしと、何とかなるというお気楽なわたしが交互に顔を出してくる。 最近はデリケートさんだ。 デリケートさんの時はとことん無理をせず、なるべくゆっくりと制作をする。 デリケートさんは頑張ろうと自然に力が入るため、見極めがたいせつ。 頑張るのは悪い事ではないが、 絵を描く時のたのしさ純度がうすく
国内外問わず、メキメキと人出が増えている京都。自粛生活の記憶がどんどん薄れてゆく。 春休みなのか、若い人たちもたくさんでわいわい。 春が得意ではないので、なまあたたかく、人々が浮き足立っているこの空気感に呼吸が浅くなる。 今日はギャラリーへ再度確認したい事があり、四条方面へ出た。 ギャラリーへ向かう前に、行きたい展示を見に行く。 以前、Eテレの番組「日曜美術館」で知った三島喜美代さんの展示と、 坂口恭平さんのパステル画を見る。 パステル画展へ向かう途中、四条木屋町の交