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【2024ドラフト候補】広陵・高尾投手 大阪桐蔭倒せる!直球主体の投球で魅力増す ~星稜戦~

15日、神宮球場で実現した広陵VS星稜の超名門校同士の戦い。

注目の一戦で、勝負を分けると思われたのが広陵のエース・高尾響投手の投球。

2年春の甲子園ではチームをベスト4に導き、2年夏の甲子園では優勝した慶応高に敗れるなど、すでにその名が全国に轟いている高尾投手。

来春の甲子園出場も確実で、世代トップクラスの右腕であることに間違いありません。

しかし、この日は6回7失点と乱調。チームを勝利に導くことができませんでした。

星稜戦を振り返り、高尾投手の良さ、気になった点を探っていきます。


最速145㌔!直球主体で復活

高尾投手の良さは、制球力、直球の完成度です。

この日、序盤は直球、変化球を織り交ぜ、丁寧な投球を披露した高尾投手。

しかし、初回から星稜打線が直球を捉えてきており、3回の5失点に繋がったと思いました。

高尾投手の良さが出てきたのは4回以降の投球。

直球主体にした投球に切り替えた後、味方の失策が絡んで2失点しましたが、見違えるほど安定した投球を披露しました。

3回までの球速は130㌔台がほとんどでしたが、4回以降はコンスタントに140㌔台を計測。最速は145㌔を計測しました。

安心して任せられる制球力、自慢の直球が効果を発揮すれば、やはり世代トップクラスの投手であることは間違いないと確信しました。

4回までに3つの盗塁を許す

一方、気になったのは一塁の走者を背負った時の投球です。

星稜側が高尾投手のクセを掴んでいたのか、4回までに3つの盗塁を許しました。

ゆったりした投球フォームではあるものの、容易に走られていた点は気になります。

牽制の工夫、バッテリーで配球を工夫する必要がありそうです。

右打者へのスライダーは絶品

また、高尾投手のもう1つの魅力として、右打者に投じるスライダーが挙げられます。

この日、1番・吉田選手、4番・萩原選手に対し、スライダーで空振り三振を奪った高尾投手。

左打者に対しては勝負球にしていませんでしたが、右打者の外角に逃げるスライダーは打者を困惑させる有効な球だと感じました。

あくまで直球を軸にした投球が前提ですが、ピンチの場面で右打者を迎えた場合、高尾投手がかなり有利な立場にいることは間違いありません。

大阪桐蔭を倒す投手

4回以降、81%、78%、74%と明らかに直球を軸にした投球をみせました。

この日の直球の割合が66%だったことを考えると、4回以降に直球を増やしたことは明らかです。

3回まで1つだったゴロアウトも、4回以降は5つと大幅に増加しました。

投球に余裕が生まれ、高尾投手の良さが存分に発揮されました。

大阪桐蔭を倒す投手が現れるとするならば、それは高尾投手なのではないかと考えています。

球速が148、9㌔まで伸び、直球を軸にした力強さが増せば、ドラフト上位候補です。

【参考サイト】


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