神宮球場らしい、壮絶な打ち合いとなった一戦。この日もリリーフ陣に負担がかかる試合展開となりましたが、ドラゴンズが9対8で勝利しました。

8連戦最初のカード。リリーフ陣が壊れてしまわないか心配になります。継投策含め、来季に繋がるものなのか。もう1度、考え直すべきです。

ただ、そんな中で橋本侑樹投手が嬉しいプロ初勝利。苦しいチーム状況の中、こういった記録は来季に繋がります。

左打者を完璧に封じる

出番は3対7の5回裏。2本の安打を浴びましたが、1㌄を無失点に抑えた橋本投手。グランド整備を経て、6回表にまさかの2死走者なしから6得点。

その後、1点を返されますが、最後までリードを守ったドラゴンズ。プロ4年目、通算58試合目の登板にしてプロ初勝利を掴んだ橋本投手。

最速152㌔を計測し、持ち味であるスライダーも抜群。村上宗隆選手、長岡秀樹選手と左打者は完璧に封じました。

補強成功！？左腕が充実！

現在、1軍のリリーフ陣には3人の左腕がいます。福敬登投手、齋藤綱記投手、そして橋本投手。

一時、1軍のリリーフ陣に左腕がいない時期があり、継投策が限られていました。しかし、今やそれが嘘だったかのような左腕の充実っぷりをみせています。

昨オフ、主力だった京田陽太選手を放出し、DeNAから左腕の砂田毅樹投手を獲得。シーズン途中には、日本ハムから齋藤投手を獲得。

リリーフ陣に左腕が必要だということを強く意識した補強が、実を結びつつあります。

悪夢のソフトバンク戦から・・

前日（20日）の試合では登板がなかった橋本投手。18日に1軍昇格したばかりで、首脳陣からの信頼度は福投手、齋藤投手の方が高いと言えます。

今季、10試合連続無失点と好投していた橋本投手を襲った5月30日のソフトバンク戦。3者連続死球と大きく乱れ、そのまま2軍落ち。ようやく花開こうとしていた才能が、突然躓いてしまいました。

大ブレークすると思われた時、課題の制球難に直面した橋本投手。課題を無視することはできませんが、投げている球は一級品です。

来季の強みに！

橋本投手の存在は、来季に繋がります。

今季、移籍後28試合に登板し、防御率0点台の齋藤投手が来季も機能するのか。福投手の身体は大丈夫なのか。少なからず、不安要素があります。

現在、橋本投手は25歳。まだまだこれから伸びてきます。継投の幅を広げるためにも、リリーフ陣に左腕が必要です。

プロ初勝利をキッカケに大ブレークを果たすのか。課題はありますが、橋本投手の才能を生かすことで、リリーフ左腕の充実っぷりが来季の強みとなります。

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