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それでも酒は百薬の長だと信じたい方へ

酒呑みの人たちからしたら、まさに「ほっとけ!」という日経記事です。

以前にも飲酒ガイドラインの記事が出ました。

その際にも書きましたが「酒は百薬の長」という言葉が否定されるようなエビデンスが医学雑誌の「LANCET」に掲載され、厚生労働省から「飲酒ガイドライン」が出されました。純アルコール量20g以上で大腸ガンのリスクが上昇し、少量でも胃がんや高血圧のリスクは高まるとしています。

飲まない人が増えて一人当たりの飲酒量も20年間で2割減ったそうです。一方で、アルコール性の肝疾患による死亡者は20年間で2倍になったことから、飲む人の飲酒量が増えているまさに酒量格差が広がっていると考えられています。

飲酒の習慣は男性は減り、女性は増える傾向にあるようですが、アルコールによる疾患のリスクは女性の方が高いそうです。

酒の強さは個人差もありますよね。人種差もあり日本人(モンゴル人種)はアルコールを分解産物のアセトアルデヒドを代謝するALDH2が遺伝的にないか少ない人が2人に1人いるそうです。私は飲むとすぐ顔に出るタイプですが、ALDH2が少ないのだと思います。

とはいえ、お酒がなくなると世界は健康で幸せになるのかというとそうでもないと思いませんか?

そこで、少し反論を考えました。

1つ目は、食欲増進です。お酒は胃液の分泌を促進して、消化を助け、食欲を増進すると言われています。私もたまに、夕食を食べるタイミングを無くした時に何も食べないのは良くないと思い、ビールとおつまみを夕食の代わりにすることがあります。お酒でカロリーを摂っている感じです。何も食べないより寝つきもいいです。

2つ目は、血行の促進です。がんの発生率に関しては少量のお酒がリスクになるとされていますが、血管の炎症の病気(動脈硬化、脳梗塞など)には適量のお酒は良いとされます。これらの疾患は癌と同じくらい高い死亡要因です。この点についは、「酒は百薬の長」を完全に否定することはできません。

3つ目は、ストレスの緩和です。ストレスから逃げるためにお酒を飲むのは深酒のもとになりますからおすすめはできないでしょう。ただし、社会におけるストレスの原因の多くは人間関係によるものが多いです。お酒を通じてコミュニケーションを円滑にして人間関係を改善できれば、自然とストレスも緩和できるでしょう。

No Alcohol, No life(酒のない人生なんてありえない)なんて言葉もあります。

私は、お酒はそれほど強くもないですが、それでもマラソンとか走った後のビールは最高だと思います。

お酒は人生を楽しくしてくれているという面があるのは事実です。

でもやっぱり、適量を守ることは大切です。飲み方を学んで長く楽しめるようにしたいですね。

#日経COMEMO #NIKKEI

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