言葉『書けオラァ‼️』 ひぃぃ
【エッセイです】
ちょいとな、気まぐれってもんよ。
久々に文章術の本でも読もうかと手に取った。
そこに、こんな一節が――
言葉によって、書かされた。
その真意は読み進めなければわからない。が、ピン……と思い当たるのが『あの日』である。
たった一言からの脱線……これが読書の醍醐味だ。
【だいぶ前――】ほわほわ〜☁️
私は家の隣の土地に積まれた木材を見た。父に尋ねると捨てる予定の物だから使っていいと。人様の土地の物なのに? と疑問もあったが、沸々と創作の予感と、激烈な情動が私の中に渦巻いた。
『秘密基地……つくろっと❗️』
私に元々そんな気はなかった。しかし、木材を見た瞬間に全てが繋がるように身体が支配された。
このプロセスこそが、今の私と通底する『創作感』なのだ。
以前書いたこの記事と似ている。
『言葉』がある――からこそ、私は書ける。思考できる。
大袈裟に言うと、私にはそもそも『書く』つもりがない。作文とかも大して好きじゃなかった。
が、読書を続ける内に、知らず知らず豊富な言葉たちが私の中に定着していった。
推察通り、『豊富な言葉』とは『あの日の木材』だ。
私にその『意志』がなくとも、『物/モノ』が『行為』を指示してくる。
変な用語を持ち出すと【アフォーダンス】である。
少し調べれば何となくのニュアンスは分かるだろう。
そんな次第で、ひとりで木材を山の上(人の土地)へと運び、スコップ、ハンマー、蝶番、釘などを用意した。
数時間前まで、こんな行為は頭の端にすらなかったのに。
地面に穴を掘り、柱を立て、補強としての壁を打ち付け、ドア、窓、天井……瞬く間に基地になる。
農家のおっさんに『トタンをくれ』と頼んだ。彼は快く了承してくれた。私の創作熱にやられたのだろう。
調子に乗った私は、『秘密の洞窟』『地下室』『エレベーター』などを構想していたが、土地のおっさんに見つかり全て破壊された。🚜
しかし、あの雨の日……基地の中で焼いたウインナーは美味かったよ。
――の、ような。
そう、これ程の『熱意』を駆り立てたのは『ただの木材』だ。
今の私もそう。
『ただの言葉』という材料が、日々『書かせてくる』
言葉によって、書かされた。
世界という材料が、言葉に変換され、書かせてくる。
まるで操り人形だが、上等だよ。
私がどこまで『書かされる』か、見ものだ。
ふふ……
🔔『スカしてんじゃねーよ』
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?