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相次ぐ不正会計と人材不足加速か

昨今では、なんだか上場企業の不正会計と言われるニュースがあまり驚かれていないのか、そこまで注目も浴びなくなっている話題な気もしますが。

2020年にはSBG(ソフトバンクグループ)も投資先として関わっていたワイヤーカードというドイツの会社が大規模な不正会計としたというニュースがありました。(下記で振り返りをお願いします。)

またここ数か月では、東証に上場している新興企業二つが不正会計を行ったとされ、一つは上場廃止へ、となっている。

EduLab(エデュラボ)は…報告書では、売上高の過大計上や連結範囲の調整などが見過ごされた要因として「取締役会の議論に積極的に参加しないまま議案を承認する社内取締役が多かった」
グレイスは2016年に東証マザーズに上場、18年に東証1部に市場変更した。上場前からの売上高の前倒し計上や架空売り上げなどが発覚。21年3月期は単独売上高の55%が架空だった。四半期報告書が提出できず、東京証券取引所はグレイス株を2月28日に上場廃止にすると発表した。…不正が拡大した背景には機関投資家の期待に応えたいという意識があった。松村元会長は上場後、機関投資家向け広報(IR)活動に注力し、20年度にはミーティング件数が約300件に上った。「北米の機関投資家から期待値が高い。ここで期待を裏切ると、一気に引かれる」と、前期比20~30%増の成長や、営業利益率50%超えといった目標を投資家に確約し、予算達成に向けて手段を問わずまい進した。

不正会計という話を聞くと、会計士や監査法人・監査人が見抜けなかったのか、という安直な話になりがちですが、実際に企業が作成した数字がおかしくないか等をチェックしたり、取締役のメンバー配置や発言を確認するぐらいができることかと。

上記記事にもあるように、会計士など既に資格取得に限らず、仕事自体の時間がとても多くかかる割に、追加でどんどん仕事量が増えてくる、所謂魅力が減退している職種へ、と流れているのでは、と感じます。

不正会計は話題になり、新聞にも出やすいですが、多くの企業はそうでないことも事実。逆に健全に会計監査をされている上場企業への賞賛も同時にないと、会計監査を支える裏方の会計士さんも報われないでしょうね。


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