見出し画像

テスラを廻る二つのお話

既にトヨタ自動車の三倍の時価総額もあるとされる、米テスラ社。もちろん創業者のイーロン・マスク氏のユニークさや独裁者?的なやり方も要因の一つかもしれませんが、少なくとも市場からは評価されているEV(電気自動車)会社が今度注目を受けたのは、なんとビットコインを15億ドル買っていたこと。

加えて今後Bitcoinをテスラ車の購入の際に決済手段として活用できる、という展開を考えているようです。下記記事のように、伝統的な金融や株式市場に関連している方々は色々疑問もあるようですが、イーロン・マスクがやるとなると、なんかできてしまう、という雰囲気もすごいな、と感じます。

一方であまりメディアに注目されていなかったのですが、テスラが主戦場としている中国で、同社子会社が消費者保護に関する調査を受けている、とのこと。

当局はテスラに対し、事情聴取にあわせて中国の法律や規則を厳守するとともに、社内の管理強化などを図り、消費者の権利や利益を保護するよう求めた。中国政府の指導を受けて、米テスラは8日、社内の管理体制などを強化すると発表した。管理不足を認めるとともに、中国の法律や規則を順守し、消費者の利益を尊重するとした。テスラの世界販売台数のうち約3割は中国で販売しているとされ、中国販売の拡大は2020年12月期で初めての最終黒字となる原動力となった。

春節前に中国国内のテレビなどで取り上げられる、外資系企業へのバッシング?みたいな話の一部かどうかは分かりませんが、中国という力強くEV促進を進めている、伝統的な自動車メーカーにとっても主戦場において、このテスラに対するレッテル貼り?は何を意味するのでしょうか。

個人的には、中国としては禁止しているビットコインよりも、テスラが持っている、高いEV技術やユニークなブランドなど、今後の中国に欲しいと思われる素材をどうバーターしながら、中国でテスラが上手くやっていくのかな、が気になります。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?