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イヴ・サンローラン展:アートとファッションの調和

国立新美術館の六本木で開催されている
イヴ・サンローラン展
時を超えるスタイル
「Across The Style」

一歩足を踏み入れると、
まるで時空を超えて
イヴ・サンローランと共にファッションショーを
歩んでいるような錯覚に襲われました。

21歳でクリスチャンディオールのデザイナーに就任。

ディオール時代の作品

その後も独自の道を切り開いた彼の才能と情熱が、
館内に漂っていました。

モンドリアン ドレス

展示された作品は、
まさに時代と共に歩んだ女性たちへの賛歌。
フェミニンながらも解放感溢れるデザインは、
当時の女性たちに勇気と美、
自信を与えてきたのでしょう。
女性用にアレンジされたタキシードスーツや、
黒いスーツに散りばめられたゴールドのボタン。
それらは、優雅でありながらも
強さを持った女性像を描き出していました。

特に心に残ったのは、
「Hommage To Artists」シリーズ。

ゴッホ「アイリス」ですね
ゴッホのタッチも再現しているよう

絵画がファッションに昇華された作品たちは、
まさに芸術とファッションの美しい融合。
モンドリアン、ピカソ、マティス、ブラック、ゴッホなど
偉大なアーティストの作品が、
糸やボタン、デザインを通じて息を吹き返しているようでした。
特に圧巻だったのは、ゴッホの「アイリス」。
ブラシタッチまで忠実に再現されたディテールに、
アーティストの魂が込められていると感じずにはいられませんでした。

ピエールボナールへのオマージュ
セルジュ・ポリアコフへのオマージュ
ポップアートへのオマージュ

この展覧会を通じて、
イヴ・サンローランのデザインが持つ優しさ
女性の美しさと強さをファッションを通じて実現。
さらにアートとファッションが交わり、
新たなる美の可能性が広がっていることを実感
しました。
まさに時を超えるファッションです。

「Fashion passes, style remains.
La mode passe, le style demeure」
流行は移り変わるが、スタイルは永遠である。

イヴ・サンローラン展より


イヴ・サンローラン展はまさに
心に残るひとときを届けてくれた場所となりました。

開催は2023年12月11日まで。
12月3日、12月10日は夜間開催もしているので
(20時まで)ゆっくり見られますよ!



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