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本の棚 #220 『愛するということ』

愛とは…

これは人間ならではの問いなのか。

動物的な本能とは少し違うような

本能の要素も含みながらも

もっと大きなものであるようにも思う。

愛とは、愛するとは。

世界的ロングセラーから見てみる。

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愛するという技術についての安易な教えを期待してこの本を読む人は、がっかりするだろう。

ガフッ…

いきなりこちらの思考を読みとられ

カウンターパンチをお見舞いされるとは。

愛は技術か、それとも快楽か。

著者のフロム氏の主張はこうだ。

愛は技術である

ふむ。ということは皆が身につけられると。

しかしそれは簡単ではないとも言う。

聞かせてもらいたい、その技術。


愛は何よりも与えることであり、もらうことではない。 

「愛されるよりも〜愛したい、ま・じ・で」

4歳の息子がジャニーズにハマっていて

全力でこれを熱唱している。

愛は受動的なものではなく

能動的なものであるということ。

愛されたいと願うならば

まず愛しなさい。

だから、どうやって?


愛とは、愛する者の生命と成長を積極的に気にかけることである。

生命と成長…

たしかに母親が見せる子への愛は

まさにこれ、純粋なるこれだ。

さらにこう書かれている。

技術の習練には規律が必要である。
次に集中
そして忍耐
さらに技術の習得に最大限の関心を抱くこと

規律→集中→忍耐→関心

これは愛する技術だけではなく

例えばスポーツの世界でも同じではないか。

ルール、規律を守り

課題に集中しながら

うまくいかないときを乗り越え

さらに高い目標に関心を寄せる。

愛を技術と捉えることで

愛することができるようになり

その結果愛されるようになる。
 

愛こそが、いかに生きるべきかという問いにたいする唯一の健全で満足のいく答え

『ぼくたちはどう生きるか』

愛がその一つの解となりえる。

愛は目に見えないからと言って

存在しないことにはならない。

愛する技術を身につけることこそ

よく生きる技術を身につけることに

つながるのかもしれない。

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#推薦図書 #学習 #技術

#規律 #哲学 #能動的

#エーリッヒフロム

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