心のままに

 私は緊張しやすい。というかいつもどんなことにおいても緊張している。人に対してもそうだけど、物事に対しても緊張している。この考え方は間違ってるんじゃないか、こんな風な思いを抱いてしまうのは相当に病んでるからじゃないか。自分が間違ってることが前提になっていて、気の抜ける時間がない。鬱になったのはひとつにはこういう気質が原因にあるのだろうけど、鬱になってからはよりそれが強固になった気がする。
 緊張はおそれと繋がっている。何かを失うこと、変わることをおそれている。変わることで未来が拡がることもあるかもしれないのに、基本私は後ろばかり見ていると思う。
 自信の無さも緊張と関係している。間違った自分が行うこと、思うことは間違ってるのだから、間違った自分で人と接するのはダメだと思ってしまう。
 かなり抽象的だと思うのだけどこれが自分の根底にあるから厄介だ。もっと自由に書いたら、言ったら、と言われることが最近多いのにそうできない。気がつけばいつも自分を否定している。いつからここまで自分を否定するようになったのだろう、この間カフェで珈琲を飲みながらふと思った。
 そもそも間違っていてはダメだ、と思うのは、そうであるとそこにいてはダメだ、そこにいられないという、安心感の欠如が基になっている。色々落ち着けない原因はあるけれど、一番は安心感が持てないことなのだろう。一体どうすればその安心感を人並みに持てるようになれるのか。
 こういうことを書いていても、本当に変わりたいと思っているかと言えばそうではない気もする。ただただ安心したい。最近心底安心できたのは好きなミュージシャンのライブだった。すごく昔から好きだった歌を聴いていると、自分が肯定されたような感じがなぜかしたのだ。そう、肯定ができていけば安心もできるのだろう。鬱の症状かもしれないけど、もうこんなに自己否定ばかりしたくない。秋頃からの身体の不調も、多分そのことを警告している。ここ何日か心の調子も悪い。何かを味方につけることを望むのを恥だと思うのは止めて、心のままに生きたいと思う。少しは自分に自由を許そう。ありのままの自分を知ってほしいと願うなら、ありのままでいた方がいいのだから。難しいけれど、そのことを意識していこうと思う。これからの自分の為に。

 
 
 

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