性格よりも距離感が人間関係を作る
「あの人は性格が良い」
「あの人は性格が悪い」
そういう評価を耳にする機会は多いが、実際に性格の善良さが人間関係において重要であるというケースは実は少ないように思う。
むしろ、実は距離感の調和がより重要だと考えている。
特に、私のような内向的な性格の人間にとっては人との距離感が最重要の項目であり、その許容範囲は狭くなる。
第一に、距離感の合致は相手を選ぶ基準であり、それが合わないとどんなに性格が良くても親しくなりたくない。
逆に、些細な性格の不一致は距離感が合致していれば許容できる。
というか、相手が善良な真人間かどうかというのは、もっと親密になってから初めて問題になる要素であって、少なくとも会社や学校など、オープンな付き合いにおいてはあまり問題にならない。
私の場合、ある程度の距離を保ちつつも、適度に心を通わせることができる人が理想的だ。
例えば、初対面でLINEやTwitterを聞いてきたり、初対面に近いのに、家族、恋人、配偶者、子どもの有無、恋愛遍歴などのプライベートな情報を気軽に聞かれるのが苦手である。
できれば、ぜひ、私のことはメイウェザーだと思って接して欲しい。むやみに近づくと高速のパンチでノックダウンされる可能性におびえて欲しい。
そんな調子で通常、あまり人に近づいて欲しくないくせに、いざ仲良くなりたいと思ってもあまり距離を詰めてもらえないと寂しいという矛盾も抱えている。
第二に、内向的な人間は一般に他者との至近距離を避けがちであるが、それでも人は社会的な存在であり、適切な距離での交流が必要だという苦しむべき事実がある。
私だけかも知れないが、肉体的な接触の方が抵抗は少ない。フレンドリーなハグや握手、腕などへのボディタッチなどは(相手に清潔感があって適切えだれば)問題無いと感じる。その多くは一瞬で終わるのだし、会話よりも情報が多いのでむしろ相手を判断するのに役立つと思う。
これらのことを踏まえた上で、私のように距離感を重要視するような人間は特に、社交する上で相手が距離感をどの程度配慮してくれるか見極めることが習い性になる。
しかし、自分にとって心地よい距離感を保ってくれる人との関係は、生活の質(QOL)を向上させる。
このような関係は、自分自身の精神的な健康を保つ上でも肝要であり、猫のように自分のペースで交流を楽しむことができるのだ。
以上のように、人間関係において、相手との距離感の合致は性格の相性以上に重要であると私は考える。
特に、内向的であり、時にうつの影を抱える私のような人間にとって、自分にとって心地よい距離感を保てる人との関係は、日々の生活を豊かにし、仕事であるIT分野でのパフォーマンスを高める基盤となる。
だからこそ、個々の距離感の許容範囲を理解し、尊重し合える関係を築くことが、より良い人間関係へと繋がる第一歩であると強く信じている。
内向的なタイプの方には、同意いただけることも多いのではないかと思う。
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