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『模仿犯』 中国ドラマ 鑑賞記録

今回は、Netflix 週間チャートの首位に輝き世界25の国と地域でトップ10にランクイン、台湾ドラマの記録を更新したというドラマの感想です。方々から面白いと大絶賛の声を耳にし、10話という短さにも引かれて Netflixで視聴。
と こ ろ が !  わたしにはどうも合わなかったようで… おそらく滅茶苦茶少数意見の感想になります。
だから多分、今回は短く書けるはず!(笑)

推理サスペンスでありますから勿論ネタバレはしませんが、本作に好印象をお持ちの方は読まない方がよいかもしれません。

尚、わたしの noteでは "中国語のドラマ" という意味で「中国ドラマ」という括りにしています。本作のように台湾や香港の作品も含まれますが他意はありません。




模仿犯
配信 2023年3月31日 Netflix
話数 10話
原作 宮部みゆき『模倣犯』

トップ画像 百度


期待値

女性を次々と手に掛けるシリアルキラー。能面を被り Nohと名乗る犯人を、子供時代のトラウマを抱えた検事の グォ(郭晓其)刑事らが追う。事件を報道するTNBテレビのアンカー記者たちと、グォの元カノである心理カウンセラーらを巻き込んで疾風怒涛のようにストーリーは展開していく。
ちゃんとしたあらすじは Netflixなど記事が沢山書かれているのでそれらをご参照いただきたい。

常々、何事によらず "ガッカリは期待値とのギャップ" と思っている。映像作品の場合は特に過度の期待は禁物なのだが、今回はまさしくそれが災いしたものと思われる。とにかく、面白い!というレビューばかりを目にしてから視聴したのだが、うーーーん… 何ともグロい(泣)
これでもかとばかりに残虐な犯罪が連続する、凄惨な現場残忍極まりない犯人による残酷な手口。これほどまでリアルな映像として突き付ける必要があるだろうか、と思わずにいられなかった。
わたしはクライムサスペンスは好きな方だが、罪のない女性子供が被害者になる犯罪を描いたものは苦手だ。描き方にしても露骨なのはあまり好まない。
だから合わなかったのかもしれないなー。途中脱落も考えたが、結末を知らないと余計気持ち悪いし、10話なので何とか食い付いて頑張った(涙)


心理描写

プロットはよくできていてこのボリュームを10話にまとめた濃密度な展開は素晴らしいし、登場人物の心理描写もまあ普通によかったと思う。ただ自分的には絶賛の域には達しなかった。これ以上の見応えはしょっちゅう他作品で経験している。

マスコミの扱いや集団心理の恐ろしさが浮き彫りにされる。登場人物が悲惨過ぎる状況に葛藤し苦悩しながらも運命に抗って前に進んでいく姿、というポジティブなメッセージはあったかもしれない。だが事件が陰惨で暗鬱過ぎるあまり、終盤の光が実際よりも明るく感じる仕掛けに惑わされた気もする。
パタパタと収束する結末を多少強引に未来への希望につなげていくスタイルは日本のドラマに近い感覚があった。

その中で特筆したいのは、刑事で被害者のパパさんや、TV局アンカーの女性。彼らの迫真の演技はとても心に残った。グォの笑顔もめっちゃ素敵だった。

で、それはそうと…
Netflixは中国語名もカタカナ表記なので役名がさっぱり記憶できない。唯一覚えられたのは頭の中で漢字変換できたグォのみ(泣) 
中国語ドラマは漢字表記にしてほしいよー!ネトフリさんー!


刑事もの他作品の影響

今年は年初から佳作ドラマを数々観ている。どれもストーリーラインと心理描写のバランスがよく秀逸で、キャラの作り込みが半端ない。 
例えば『狂飙』『尘封十三载』。 サスペンス当たり年なのかな? 
それらが本作の視聴に影響を与えたのは間違いない気がする。同じジャンルはどうしても比較してしまうし、視聴時期が近いと尚更だ。

普段あまり豆瓣ポイントは参考にしないが、試しに調べてみた。

模仿犯 7.3
尘封十三载 8.1
狂飙 8.5
漫长的季节‎ 9.4

豆瓣 2023/05/25現在


やはり。
最後の『漫长的季节』これから視聴予定だが、多くの方が高評価されている。この 9.4という数字は豆瓣の過去5年(8年という説もあり?)で最高値だそうだ。
ただ、こういった数値は(言うまでもなくわたしの感覚も)一概に当てにできるものではないと思うし、本作は世間でこれだけ面白いといってる方が多いのだから、きっと面白いのだと思う(笑)


『狂飙』『尘封十三载』の感想をこちらに貼るので、よろしければどーぞ。



制作会社

本作品は台湾の 瀚草文創という映像制作会社の制作とのこと。
さて、話は大きく逸れるがw 近々、とある事情で同じ Netflixオリジナルドラマの台湾作品『次の被害者(誰是被害者)』シーズン1(2020年)を観ることになった。なぜかといえば先日、このドラマのシーズン2が現在制作中という情報が解禁となり、そちらはキャスティング的にわたしとしては視聴必須だからだ(…ふふ)

まずはそのシーズン1、チラっと予告編を観てみたところ、何だかとっても『模仿犯』と雰囲気が似ているぞ…? と思ったら 両作共こちらの 瀚草文創が制作しているそうなのだ。

連続してサイコ関係を観るのはキツイのでまだ着手していないが、思わぬところで繋がっているなぁと感慨深くもあり、楽しみでもある。

という訳で今回はこの辺で。重苦しいこのドラマ内容とは打って変わって楽し気な、本作プレミア時画像を貼って締めたい。


柯佳嬿 微博



柯佳嬿 のシルバーのドレスが素敵 吴慷仁 もいい笑顔 柯佳嬿 微博



手のジェスチャーが(笑) 柯佳嬿 微博





辛口な感想を連ねて、本作を楽しまれた方には心苦しい限りです。
ただ自分でもこの感覚には少々驚きました。何だか年々、女子供への虐待的なの(報道含め)が辛くなってる気が、、年かなぁw

でも『誰是被害者』はどんな作品であっても頑張って観ますよ! 我ながらゲンキンだけど(笑)

本日もお読みいただき、ありがとうございましたー。


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