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英国人夫との出会いから結婚まで-ビザ取得のための結婚!?-前半

今回はこのNoteの3大テーマの1つである、国際結婚について書きたいと思います。運命的な出会いから、ヨーロッパでの生活…そんな国際結婚にあこがれる人も多いのではないでしょうか?一方、文化・言語の壁、また現在は新型コロナウイルス等、国際カップルを阻む壁は多く存在します。

前半記事では私と英国人夫の出会いから、新型コロナウイルスによるロックダウンで同居生活、遠距離恋愛まで、後半ではビザ取得のための結婚(!?)から、遠距離新婚生活、そしてアフリカでの新婚生活まで記していきたいと思います。

英国人夫との出会い

ある年の9月、私は英国ロンドンにある大学院に入るためにやってきました。アフリカでIELTSを受け、出願し、無事第一希望の大学院に入学しました。大学院での勉強は難しい、忙しいとネガティブな話を聞いていましたが、始まってみると、今までの準備の甲斐あってかそこまで難しくなく、もちろん予習・復習は多いのですが、授業について行ける感覚がありました。

そうした余裕もあって、短い大学院生活を目一杯楽しみたい!と人と会うことに力を入れました。クラスメートや寮のフラットメートの集まりには欠かさず行き、ネットワーキングをする…そんな中で出会ったのが今の夫です。

夫とは後日デートの約束をしたのですが、私がすっかり日付と曜日を間違えており、デートの約束と大学院の授業がかぶってしまいました。その時、まじめで授業を休んだことのない私は、もちろんデートをキャンセルするつもりでいたのですが、それを相談したインド人のクラスメートが、「せっかく彼が遠くから来てくれるんだから会いなよ!授業の内容は後から教えるから」と背中を押してくれたので、授業をぶっちして会うことにしました。この時背中を押してくれた友人は私たちのキューピッドです!

そんなこんなで複数回デートを重ね、付き合い始めました。コロナ前にはアイスランドへ小旅行も行きました。そしてコロナが瞬く間に広まり、大学院の授業は全てオンラインに、イギリスの町はロックダウンとなりました。

新型コロナウイルスによるロックダウンで同居生活

私は大学近くの学生寮に住んでいましたが、コロンビア人、インド人、中国人、ドイツ人のフラットメートとキッチンやトイレ等のスペースを共有していました。コロナにより過敏になっていた私はフラットメートが友人を連れ込んで共有スペースを使うのに納得がいかず、段々と馬が合わなくなってきました。

現在の夫である彼の家は郊外にあり、私のいた地区よりもコロナ患者が少なく、私も安心だという理由で、彼はロックダウン中の同居を快く承諾してくれました。

ロックダウン中、外出や人と会うことが大きく制限されており、私たちも週一度ほどのスーパーへの買い出し以外、外に出ませんでした。スーパーは品薄でトイレットペーパーやパスタ、野菜がなかったことを覚えています。

外出しないということは、付き合って1年以内の彼と四六時中家の中で過ごすことになります。当時の彼はきれい好き(現在はすっかり怠け者に…笑)で、一緒に日本食を作ったり、料理番組(特にゴーデン・ラムジーやイタリア人シェフのビノの番組!)やNetflixを見たり、比較的大きなトラブルもなく過ごしました。一方、彼とコロナやワクチンへの考え方や信条の違いは浮彫になりました。例えば、私は人種やジェンダーの差別に敏感で、感情的になりがちですが、彼は「人間はみな同じ」とアファーマティブ・アクションやクオータ制度を極端に嫌います。そういった考え方の違いをロックダウン同居生活を通して痛いほど思い知りました。

しばらく同居生活を続けましたが、彼にもハウスメートがいたので、申し訳なくなり、私は自分の寮に戻りました。その後、就職活動の試験を受けるため、私は日本に帰ることになります。

ちなみにその試験は、筆記と面接試験で時間にして2時間程のものでした。そのためにコロナ禍での帰国(PCR検査や隔離)はかなりストレスで、日本の試験も早くフルリモートになって欲しいと切実に思いました!

遠距離恋愛

日本で試験と面接を受験し、しばらくは実家で修士論文を書いていました(置いてくれた両親に感謝です!)。合計で5か月強日本にいましたが、その間は日本とイギリスで大陸と時差を超えた遠距離恋愛でした。彼と同居していない時は1日に2-3回必ずテレビ電話をします。日本とイギリスでは約9時間の時差があるので、昼夜がほぼ逆転(私が日本で朝の時にイギリスにいる彼におやすみコール、私が日本で夜の時にイギリスにいる彼におはようコール)した状態でのテレビ電話でした。私たちはお互いに筆まめで彼が電話でしっかり連絡を取りたいタイプだったので、相手が何をしているか不安になる要素はなかったです。

修士論文の執筆が終わり、就職のための研修の前には1カ月程イギリスにも行きました。コロナ禍の移動は楽ではありませんでしたが、お互いにずっと離れている訳には行きません。次に会える時期を考えて、楽しみにしながら過ごす日々でした。

そうしているうちに私は勤務先であるアフリカ某国へ引っ越しをしました。新しい生活と仕事で緊張やストレスがあり、体調を崩すこともありました。テレビ電話は相変わらず毎日3回(タイムゾーンがほぼ同じになったので、朝・昼・夜)していましたが、このころから彼が遠距離に限界を感じ始めました。どうにか会う計画を立て始めましたが、日本はコロナによる鎖国状態で外国人である彼は入国できなかったのです。調べを進めると「入籍ビザ」なるものがあると分かりました。

ここまで読んでくださり、ありがとうございます。後半へ続く!
後半

  1. ビザ取得のための結婚

  2. 遠距離新婚生活

  3. アフリカでの新婚生活

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