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0005 指導力と質問力

はじめに

教員として、サッカーコーチとして「指導者」と言われる立場にある自分にとって、指導力を磨くことはとても大切なことです。自己流で実践を積むことも成長につながりはしますが、理論や考え方の「型」を学ぶことがまずは大事かなと思います。
「指導力と質問力」というテーマで、ここ数日の学びをアウトプットしてみます。考え方や視点は、サッカーコーチのコーチ倉本和昌さんの影響を強く受けていると思いますが、できるだけ自分の言葉で整理していきたいと思います。

指導と育成

言葉を辞書で調べると、
【指導】
① 教えみちびくこと。勉強・研究の方法などに関する助言を与えてみちびくこと。
② 団体などの組織、目的、方向などを決定し、成員を導くこと。
とあります。
【育成】
① 育てて大きくすること。育てあげること。

とあります。確かに、私たち指導者の役割は、言葉のとおり指導することです。しかし、指導者にとって本当の役割は「目の前の選手(生徒)をやる気にさせること」です。
「あなたは指導者として、どんな人を育てたいですか?」という問いに、明確に答えられますか?私は、以下のように考えました。

Ⅰ 明るく、前向きで、諦めない心の才能を持つ選手
Ⅱ 他者を思いやり、周りに良い影響を与えられる魅力あふれる人物
Ⅲ 利他の精神を持ち、社会に貢献できる人財

私は、生徒指導・部活動指導において、このような指導観とゴールを決めました。そして、今後さらにアップデートしていくこともあるでしょう。

指導力と質問力

生徒や選手に対して、「なんでもかんでも」口出したり、注意したり…ついつい教師は自分の考えや思いをしゃべりすぎるように思います。しかし、本当の指導とは、「生徒(選手)に自ら行動を起こしてもらうこと」です。

私たち指導者の役割は、「やってみたい!」「やろう!」と思わせるような問いかけをすることです。ポンと答えを与える場面も必要ですが、その「答え」なるものをうまく引き出す質問力こそが指導力なのです。あくまでも主役は生徒であり、主体性を引き出す環境や関係性を整えて、その仕組みを作っていくことが、指導者の役割であると私は考えます。

チームの状況に応じて、質問・問いかけの内容を使い分け、依存的な状態から、自走できる主体的な集団へと成長を促せるかどうかは、指導者の力量にかかっています。

まとめ


かく言う私もまだまだ未熟もので、できていない場面の方が多いです。しかし、私は、「生徒・選手をよく観察し、主体性を引き出すことで成長を促す令和スタイルの指導者」です。自分自身の志を持っていれば、知識や経験は後から必ずついてくると信じています。
今回の投稿が、指導観について悩んでいる方にとって、参考の一つにでもなれれば幸いです。

それでは、ありがとうございました。


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