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映画『女たち』~生きるってなんだろうね~

『女たち』(絶賛公開中。今年の6/1公開)という日本映画を観た(劇場を変えて二回観た)。
物語は、主人公美咲は(篠原ゆき子)、自分を見れば罵る半身不随の母親を介護をしながら学童のパート勤務をし、親友の香織(倉科カナ)が経営する養蜂場の手伝いをしていた。唯一の美咲の癒しは、恋人の直樹と香織との会話と蜂蜜だった。そんな中、恋人の裏切りと親友香織の自殺。美咲は生きる意味と自分を探していく。女性達の物語である。

皆大好き倉科カナさんは言わずもがなですが。主演の篠原ゆき子さんの紹介をしたい。篠原さんは映画好きの中では凄く人気な役者である。皆さんが観たことのあるような有名な作品にもたくさん出演されている。いくつか紹介したいと思う。近年だと『罪の声』『浅田家』『あの子は貴族』『ミセス・ノイズィ(主演)』。ミセス・ノイズィは、近所の変わった騒音おばさんと小説家の主人公の戦いの物語である。2020年12月4日公開から3ヶ月のロングラン上映となった。私も観に行ったけれどすごく面白かった。現在もこの作品で舞台挨拶をしているので、未だに遅れて上映している所があるんだと思う。また6月18日、日本公開のアメリカ合衆国の格闘技アクション映画『モータルコンバット』にも出演している。まだこの映画は観れていないので早く観に行きたいと思っている。

出典 映画.com

映画『女たち』を通して、私が思ったのは正直明るい映画では全くないので考えてしまうことが多いんだけども。そこが好きなんですが。改めて『生きる』ってなんだろうって思った。この映画は、女性を主旨に描かれているけど、男性にも言えることだと思うよ。人が生きるって仕事をするため?結婚するため?誰かと一緒にいるため?地位名誉お金を得るため?幸せになるため?夢とか希望のために?何かを成し遂げるため?私は、今年で32歳になるけど全然分からない。私は、なにも成し遂げたことも、取り柄さえない。この映画を観たときに感想をTwitterでも言ったんだけど、私自身、本当に心底『辛い』ときに辛いと言えない人間になってしまったし、元気なふりをしてしまう人間になってしまったけど、いつからだか思い出せないんだよな。でもさ、色々生活していく上で自分をコントロールしていくしかないんだと思う。どうしようもなく辛いときとか、しんどいなぁと思うときって生きていたら何回もやってくるよね、、。私は、自分自身のコントロールを昔よりは出来るようになったけど。まぁ人間ですからコントロールも厳しいなと思うときもある。でも、学生の頃や子どもの頃に比べるとうまく自分を扱っていくことが出来るようになったかなと思う。学生の頃は、泣き虫だったしイライラしていたし、早く大人になりたくて生き急いでいた気がする。大人になった今、胸を張れるような大人になれている訳でも、何か特化した得意なものがあるわけではないけど、、。映画や音楽や写真ばかり観ていたら隙さえあればエンタメのこと考えているオタクになってしまったのでいいのか悪いのか、些か疑問ではありますが。そのおかげで精神が保たれているので非常にエンタメと女性著名人に助けられているので大変感謝したい。もしこれが私になかったら少しゾッとしちゃう。『女たち』の香織さんのように自殺する勇気なんて私にはないけど、『生きるのがしんどいなぁ』と思ったことなんて何度もある。良くない事だと思っても、このままフッと落ちたらとか色々脳内で思ったりもしたことだってある。まぁでもそんな勇気もないから私は、今も生きているわけですけど。何も抱えていない人間はいないんですよね。きっと大半の人が、根本のことは誰にも言わずに抱え込んでいるんだと思う。例えばなんだけど私は、悩みがあったとしていざ相談をしようとしても、その場になると言葉が出なくなってしまうのだ。関係ないことはペラペラ喋れるのに。何度も話せたら楽になるのかもと思ったこともあるけど。うまく言葉に出来ないんだ。何故だか分からない。わからないんだ。何でなんだろう?難しい。

出典 映画.com

私の両親は、とても忙しかった。お父さんは長距離トレーラーの運転手であんまり家に居れなかった。お母さんは若くして子どもを二人産んだから、子どもが子どもを育てているようなものだった様な気がする。お母さんはすごく大変だったと思う。子どもの私でも負担をかけてはいけないなぁと気を使っていたような気がするよ。
そんな私の心の癒しは、エンタメや女性芸能人だった。男の子や男性よりも(いや勿論イケメン大好き)女の子や女性に興味を持ったり好きだと言っていた。正直その時は、キラキラ綺麗だったり可愛かったりしているのを観るのが楽しかっただけかもしれないけど、完全に私はお姉さん達にときめいていた。小学生の頃にはもう完全に美人好きオタクになっていたね。もう大変。心が正直すぎ。でも、綺麗なものを観ると頑張ろうと本気で思えてくる。

出典 映画.com

任侠映画に出てくる着物姿のヒロインに惚れ惚れしていた。任侠映画に出てくる女性たちは、とても渋く色気のある着物を着ているんだけど、その影響で着物に強い憧れが今でもある。でも、着物の着こなしの良さで格好良さが増している可能性も否めないよな。和服美人ありがてぇ。うん。実に刺激的なものを観ていた小学生であった訳でありますが、任侠映画に出てくる女性たちは実に魅力的な方達である。佇まいの格好良さ・自分の家族や組の若い衆や若い衆の家族まで、面倒を見てしまうような母性のある女性。それと同時に、自分の旦那が組を裏切るような事があったら、心の中では葛藤があったとしても、組のために旦那を殺めてしまう。また、若い衆が若い衆の嫁や子どもを悲しませたりしたら、腕を大きく振りかぶってビンタを容赦なくする。一見、任侠映画に出てくる女性や昭和の女性って、従順なようではあるけど、完全にそうな訳ではなくてちゃんと自分の意思で動いている女性だと思う。生きる上で、自分の中の芯の部分はしっかりぶれていない人。私が観た作品は、そんな人達ばかりだった。子どもながらになぜか格好よく見えたんだ。大人になった今でも任侠映画を観ると格好いいなと感じるよ。少し憧れにも似ている気がする。その影響でエンタメ上で出てくる人たちに対して、強く生きようとしている女性に強く惹かれる。でも、そんな強く芯のある格好いい女性を観ることが、私が生きていく上で凄く必要なことだったんだ。私も頑張ろうと思えた。不思議だよね。会ったこともないしお互い誰だか分からない人なのに、私はこの人達に支えられていたんだから。癒しになっていたのだ。勿論今も支えられている。ありがたいです。

出典 映画.com

『女たち』を観て、改めて生きるということを考えたし、自分は何をしているんだろうかとか自分の選択は合っていたのだろうかと考えた。やっぱり答えはみつからないけど、子どものころに比べると自分をコントロール出来るようになった気がする。でもね、少し自分でも肩の力を抜いてもいいんじゃないかなと思った。少しは弱音を吐いてもいいのかもしれない。自分の話をするのが苦手ではあるんだけども。やっぱり私、エンタメを頑張っている女性たちを観たら、私も頑張ろうって本当に思うんだ。現に『女たち』を観て頑張ろう・悩んでるのは私だけじゃないんだと救われたんだ。だから、これからもエンタメや女性たちを応援しつつ私自身も支えられたい。

ありがとうございました!!

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