夜、寝る前の子どもとの会話

いつの頃からか、夜、寝る前に子どもに尋ねるようになったことがある。
「今日、楽しかったことはなんですか?」

もともとは「1日の終わりにその日をふりかえり、ポジティブなことを思い出すことで良好なメンタルを維持しやすくなる」という話をどこかで知って、自分自身が内省的にやり始めたことだ。

この言葉を子どもに投げかけたら、気持ちよくぐっすり寝てくれるかも?自分の気持ちを言葉で表現する練習になるかも?などとぼんやり考えながら、子どもに聞くようにしたのだった思う。

「え~?楽しかったこと~?えっとね~…」と、たどたどしくしゃべる様子を見ていると、少しずつ語彙が増えたなぁとか、保育園でそんなことをしたんやなぁとか、いろいろ発見があっておもしろい。3人いる娘の中で誰に尋ねると決めているわけではなく、その日一緒に布団に入る相手に聞くのだけれど話しているうちに他の娘も「次、(私にも)聞いて~」と結構からんでくる。

さて、このやり取りは子どもにとっても楽しいのか、そのうち子どもから
「今日、楽しかったことは何ですか?」と聞かれるようになった。

日々、問われて気づいたのが、自分は日によっては楽しかったことが何も思い出せない日があるということ。

1日忙しく動き回り、やるべきタスクはしっかり片付けて、あっという間に寝る時間ーそんな日は、「いや~頑張ったな~」とは思うのだけれど「楽しい」という感覚とは違うのだ。
そして「楽しいことが思い出せないって、なんか嫌だな、明日は楽しいことしよう」と思いながら眠りについている。

また、質問が変化して「今日、うれしかったことは何ですか?」と聞かれることもある。「楽しい」と「うれしい」ってなんか違う、という感覚はあるのだが、それがどう違うのか言語化ができなくてモヤモヤしている。

本来の目的とは違っているけれど、これはこれでいい時間を過ごせているんじゃないかという気がしている。


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