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山田チャーハンのエッセイ

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山田チャーハンのエッセイ置き場
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5月になったらしい

どうやら5月になったらしい。 世間はゴールデンウィークのようだ。暦通りに動くことのない職業なので、僕には関係のない話ではあるが。 4月の振り返りでもと思ったが、振り返られるほど大きな活動をしていない。大きな出来事といえば父親が還暦を迎えたことくらいだ。 4月に読み終えるつもりでいた『みどりいせき』も読み終えられていない。ひと頃よりも読書するように心掛けてはいるが、まとまった読書時間を確保できないので思うように進まない。 note創作大賞やらネット小説大賞やら、大規模な公

生きることを諦めているのかもしれない

「生きることを諦めているのかもしれない」 1人になった静かなリビングでふとそんなことを思った。別に死のうと思ってそんなことを思ったわけではない。ただ、なんとなく。 やるべきこと、やりたいことはあるはずなのに何もしない自分。別居先で子供たち2人に悪戦苦闘しながら頑張る妻。やりたいことを実現するために努力を惜しまない友人たち。愚痴をこぼしながら仕事を頑張る職場の人々。頭を抱えながらも夢のために公募に応募するSNSの人たち。全員が必死に生きている、人間らしく見える。 僕はといえ

次男が離乳食を食べぬまま離乳食完了期を迎えようとしている

次男は全然ご飯を食べない。どのくらい食べないかというと、市の保健センターから離乳食相談のために来てくださいとお呼び出しがかかるくらい。 月齢に合わせたレトルトパウチの離乳食を与えようとしても食べたことがない。色々な味を試したが、ついに一度も食べることがなかった。余った離乳食を食べる係だった長男の方が食べていたくらいだ。 食べるといえばフライドポテトやさつまいも。1歳の誕生日にはせっかくの記念日だからと少量の生クリームを与えたが、別人のように嬉しそうに食べていた。 粉ミル

眠らない次男坊を抱えて

次男が全然寝ない。寝ないと書くといささか語弊があるが、布団の上に置くと2時間おきくらいの間隔で母乳を求めて起きる。まとまって3時間も寝てくれたらラッキーと思えるくらいには寝てくれない。 来月には1歳5ヶ月になるのだが、完全母乳だとこんなに寝ないものなのだろうか。生後2ヶ月でミルクに移行して朝まで熟睡してくれた長男しか比較対象がおらず、次男に対してこやつ全然寝ないではないかとしか思えない。まとまって寝ないことに畏怖の念さえ抱いてしまいそうになるほど手を焼いている。母親よりも父

人に文章の書き方を教えるのは難しい

noteで「春の連続投稿チャレンジ」なる企画が始まった。お題に沿った記事を書き、ハッシュタグを付けるだけで簡単に参加できるようだ。いい機会なので「一緒に書かない?」と妻を誘ってみる。 用意された16個のお題とにらめっこを始める妻。どうやら良さげな内容が思い浮かばないらしい。「薄っぺらい内容になってしまう」「書けないなんてなんにもない人間なんだ」と落ち込み始めてしまった。夫婦で楽しくnoteを書く予定が、僕が誘ったことでしょんぼりさせてしまったようだ。 どうにか元気を取り戻

アルファベットが言えない長男

アルファベットが大好きな長男。「ABCみる!!」とYouTubeでアルファベットの動画を見たり、アルファベットのパズルで遊んだりする。そのおかげもあってかABCの歌を歌えるし、A〜Zまで上手に発音できる。上手という評価にはやや親バカ要素が含まれているとだけ言っておこう。 ではタイトルのアルファベットが言えないとは何なのか?そう長男は「アルファベット」という言葉を言えないのだ。 「これはアルファベットだよ」と教えるのだが、なぜか元気に「あぶらせっと!」と口にする。脂セット?

お散歩に対する長男の執念がすごい

長男の早起きによって始まった朝の散歩。早起きしたのはたまたまだろうと甘く見ていたのだが、17日から今日に至るまで、毎日6時半前後に起きている。 8時を過ぎても寝ていることのあった長男が必ず7時前に起きる。早起きして朝日を浴びながら散歩をするのが朝のルーティンとして定着する日もそう遠くないだろう。 健康的で喜ばしいことなのだが、まさか「早起きしたらお散歩に行くよ」という言葉がここまで効力を発揮するとは。魔法の呪文か、ある種の呪いか。長男が何を思って早起きするのか、頭の中を覗

1人でラーメン屋に行くハードルが高い

自宅近くに気になるラーメン屋がある。「偵察ついでに1人で行ってきなよ」と妻が快く送り出してくれたので、勇気を振り絞って行ってみた。ラーメン屋に行くだけなのに我ながら大袈裟な表現だが、個人的に1人でラーメン屋に行くハードルは高い。 1人で映画館に行くのは問題ない。1人で焼肉に行くのも、1人で居酒屋に行くのも問題なく、過去に何度も経験がある。だが、1人でラーメン屋に行くのだけはなぜかハードルが高いのだ。 そこのラーメン屋の1杯を食べることに全身全霊を注ぐ人たちが集まる。ラーメ

160円の幸福

諸用で朝から市役所へ出向いた。保育課には妻の育休期間延長の申請に。年子だから難易度が高いのはわかるが、いつになったら保育園が決まるだろうか。次男の育休が2歳まで延長されそうな勢いである。 次いで税金の支払い相談をしに納税課へ。期限通りに支払えないこちらが悪いのだが、徴収という使命感を持った職員に詰められすぎて心の中で泣いていた。事情を説明し、分割で支払うことで話は落ち着いたが、あの時間が続いていたら申し訳なさや不甲斐なさで泣いていたことだろう。 ひとまず分割対応となった税

子供たちに早起きされたので出勤前にお散歩してみた

「早起きしたら仕事前にお散歩に連れてくよ」 休日にならないと外に出られない長男を気の毒に思い、寝る前に声をかけた。職場が徒歩1分ということもあって、早起きしてくれたら30分くらいは出勤前に散歩ができる。早起きできればの話だが。 翌朝6時40分。長男起床。 え?早起きすぎない?あなたいつも8時近くまで寝てますよね?昨日お散歩って言ったからですか? まさか起きないだろうと高を括っていたので、予想外の起床に驚きを隠せない。 「ぱぱおはよー。おそといくー!」 目覚めとともに昨夜の

友人との会話で書きたい欲を再認識した

オンラインで友人と話した。本を作るのにインタビューをしたいと言われ、ようやっとお互いの都合がついた。Twitter上ではやり取りをしていたが、顔を合わせて話すのは数年ぶり。しかもゆっくりと1対1で話すのは今回が初めてだ。 最初こそ緊張していたが、話しているうちに緊張がなくなって饒舌になる。いや、客観的に見たら饒舌というには言葉の運びが下手だったかもしれない。伝えたいことは伝えたつもりだが、やはり文字と言葉では扱う難易度が違う。上手く伝わっただろうか。 こちらの言葉をゆっく

無駄に緊張する警察署という空間

警察署へと出向く用事があった。別に悪事を働いて呼び出されたとかではない。3年ぶりの免許更新の期限が1週間後に迫ってきたため、そろそろ行かねばと重い腰を上げた次第である。更新期間を2ヶ月間も設けてもらい、かつ最寄りの警察署まで徒歩10分ほどという好立地にもかかわらず先延ばしにしてきた。いかに事務手続きを苦手としているか改めて説明する必要のない行動力の低さであろう。事務手続きなど早く済ませるに越したことはないと頭では理解しているが、どうも体がついてこないのだ。 それにしてもどう

未知の世界に思いを馳せる

子供たちによってテレビが破壊されたので、1ヶ月くらい前に購入したプロジェクターを本格的に導入してみる。必要な配線をつないで、部屋を暗くして、スイッチを押すだけ。たったこれだけで部屋の壁が大きなスクリーンに早変わり。リビングがなにもない白い壁に囲まれていて寂しいなと思うことがあったが、このための壁だったのかもしれないと思えるほどの大活躍だ。 プロジェクターの向きを変え、試しに天井にも映してみる。リビングが家族全員が寝っ転がって動画を楽しむ怠惰な空間に変わった。「星の映像でも流

テレビが壊れた

ソファとテレビしか置いていない殺風景な我が家のリビング。テレビは子供たちがイタズラするので壊されないように設置したり、撤去したりを繰り返していた。 だが、本日ついにテレビが破壊された。テレビ破壊記念日。 イタズラを回避するために撤去したテレビを設置し、電源を入れてみると液晶画面がバキバキで何も映らない。いずれ壊されるとは予想していたが、まさかその日がこんなにも早く来るとは。冷蔵庫や洗濯機が壊れるよりは全然マシなのだけれど。 最近、我が家ではプロジェクターを導入した。余白