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【オススメ本】歴史を通して、長期的な繁栄のためにはいかにリーダーの存在が重要かを学んだ本2冊

みなさん、こんにちは。
株式会社Liberty 代表取締役の三上結香(みかみゆか)です。

少し前の話になりますが、今年のGWは思いっきり読書をしよう!ということで、さまざまな本を読みました。毎回、テーマを持って集中的に読書をすることが多いのですが、今回のテーマは「歴史」。特に、世界の動きや流れを知りたいと思い、世界史が学べるものをチョイス。

色々読んでみましたが、今回は特に印象に残った下記の2冊をご紹介させていただきます。

1、『マンガ 論語と孔子』

ずっと気になっていた論語。孔子の一生を漫画にすることで学べた本です。最近、有名な本ほど漫画になることが多いので、漫画好きな私にとってはサラッと読みやすくてありがたいです。Youtubeも同じで、本を解説してくれるようなものは読書時間が省けるので助かっています。

この本の中で学ぶことは多くありましたが、一番印象に残っていることは、孔子の教えは、歴史から学んだことや師から学んだこと以上に、孔子の人生の経験からの学びが何よりも大きい、ということです。

今回漫画を読んで初めて知りましたが、孔子の人生は苦労の連続でした。政界で活躍することを夢見て、一度は自国、魯の国で活躍するも、周の国からの陰謀によって辞職。その後も様々な国へと移動しましたが、なかなか活躍する機会に恵まれず、最期を迎えた姿がとても切なかったです。

こんなに後世に語り継がれているような素晴らしい思想を持っていたにも関わらず、生前には花開くことなく忍耐の連続だったことを考えると、どんなに優秀な思想を持ってしてでも、それを実践するコミットを持った優秀なリーダーがいなければ無意味だということを痛感しました。

国を統治する人たちが誠実にただ民を想って国のトップに立っているわけではないというのもよくわかりました。酒や女などの様々な誘惑に負け、国を滅ぼしている様を見ると、当たり前のことを真面目にコツコツとやり続けることや、いざというときに信念を持って正しい行いをすることが本当に重要であるということを感じました。

また、正しいことを伝えれば伝えるほど、既得権益との兼ね合いでうまくいかない歯痒さも。画期的なものを推進しようとすればするほど、反対派が多く、壁が多い。どんな時も諦めることなく、自分の信念を貫き通した孔子だからこそ、こんな風に後世にその思想が受け継がれているのだと感じました。

2、『独裁の世界史』

一言で言うと、とても面白い1冊でした。
独裁政、と聞くと、どのようなイメージでしょうか?「悪」を想像する方ももしかしたらいらっしゃるかもしれません。

この本は、民主政、独裁政、と言葉のイメージだけで善悪を決めつけるのではなく、実際にどのような背景で誰が台頭し、どのような政治で国を統治していたかを知るのにとても勉強になりました。

その中でも特に面白かったことは、アテネ・スパルタとローマ帝国の比較でした。それぞれ戦士や重装歩兵が民主政を担っているとという共通点がありながら、なぜローマはあれだけの世界帝国になり、スパルタはそうならなかったのか?という観点がとても面白かったです。

遊牧民と平民の違いも興味深かったですが、「個」と「公」のどちらを重視するのかによって、そこに生きる民衆も自分自身をどのように捉えるのかが変わるのだということがよくわかりました。

そして、これは企業体にも同じことが言えると思います。「個」を重視した組織は、個人の能力が高く、機動力があり、混沌とした立ち上げ期には必要かもしれませんが、その後、まとまりにかけるため大きなことを成し遂げるには難しいかもしれません。一方で「公」を重視すると、祖国への強い帰属意識が芽生え、大義名分を掲げて大きな働きかけが可能になりやすいことを学びました。自信の関わる組織の大きさに応じて、また成し遂げたいビジョンに合わせて何を重視するかを決める必要があるなと感じます。

他にも、独裁者と聞いて真っ先に思い浮かぶようなヒットラーやムッソリーニについても詳しく書かれていましたが、この本では「民主政でも独裁政でも、結局はリーダーの資質が物を言う」「いくら仕組みが整っても、主役たる民衆の意識が伴わなければ民主政は機能しません。」と書かれていました。独裁者を裁くことは簡単ですが、独裁者が台頭するには理由があることと、その独裁者を選んだのは民衆であるということを忘れてはなりません。

良き時代とそうでない時代の違いは、政治をまさに動かしている人次第なんだということがよく伝わりました。

3、まとめ

いかがでしたでしょうか?

2冊において共通していたこととしては、どんなに良い思想や政治体制を敷いたとしても、それを体現するリーダーに恵まれなければ機能しない、ということでした。今回は政治に関する本をまとめてみましたが、ビジネスに置き換えても同じことが言えると思います。

どんなにいい仕組みがあったとしても、いい考え方を学んだとしても、それを体現するリーダーがどれだけいるかでビジネスが拡張するかどうかが決まると思います。

普段はビジネス書を読むことが多いので、このように歴史にどっぷり浸かって学ぶ機会はあまりなかったので、GWはとても有意義な時間になりました。読書はやはり自分自身の幅を広げるためにも必要ですね!

皆さんも、何かオススメがあればぜひ教えてくださいね!
過去の読書関連記事もこちらに載せておきます。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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