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ケアとまちづくり、ときどきアート。

なぜケアとまちづくりが必要なのだろう?病院を地域に開いた方がいいのはなぜ?アートを介護に持ち込むと良さそうなのはなぜ?地域包括ケアシステムの中で一大ブームになっている「ケアとまち… もっと読む
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2019年2月の記事一覧

【コラム】地域共生社会実現フォーラム、講演後のアフタートークで浮かび上がった私たちの共通点。

こんにちは。福祉環境設計士の藤岡聡子です。(初めましての方は、こちらの記事をご参考に。私をご存知の方は、このままどうぞお付き合いください) 事例の紹介が続いたので、コラムを書きたいなと思っています。 これは私だけかもしれませんが、取材中に記者さんが録音してくださっていて、話が終わり録音機がストップした途端、いい言葉が浮かんだりします。 そんな私、先日、Community Roots Forum ~地域共生社会実現フォーラム~ (2019.2.15 表参道ヒルズスペースオー

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病院を開く

施設を開くをテーマに1回2回書いてきた。素敵な介護施設を紹介してきたんですが、病院でそういうのやってるところはないの?というコメントをいただいたので、今回は病院を開くをテーマに書いてみる。 そもそも病院は日常ではなく、非日常なので、「日常を彩る」というケアとまちづくりの目的には合わない。病院は、非日常から日常に戻すためのもの。だから暮らしを彩る必要は、介護施設よりは少ない。ケアとまちづくりは病院には必要ないのか?というと、そういうわけではない。病院に来た人たちが、ほっと一息

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文化・芸術拠点のユニークなアウトリーチ。ドイツ・ベルリンフィル、ポルトガル・Casa da Musica、日本・アーツ前橋

こんにちは。福祉環境設計士の藤岡聡子です。(初めましての方は、こちらの記事をご参考に。私をご存知の方は、このままどうぞお付き合いください) 「領域を越えていく」、常々思っていることの一つです。今回は、文化・芸術拠点がケアの領域にアウトリーチ(アウトリーチとは、英語で手を伸ばす、という意味。福祉などの分野における地域社会への奉仕活動、公共機関の現場出張サービスなどの意味で多用されます。Wikipediaより)している3つの事例を取り上げ、その領域を越えようとしているユニークな

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施設を開くの最終形態は、ただの住宅

今回も、施設を開くお話。さっそく。 施設を開くことが一番簡単なケアとまちづくりかもしれない。前回は、高齢者の日常を彩るために施設を開くという方法があるという話だった。施設を開いて、まちの人たちの関わりしろを作ることで、多くの世代が施設を訪れる。すると、高齢者だけの施設ではなく、多世代が集まる施設になり、結果として高齢者の日常を彩ることができる。 例として、駄菓子屋という関わりしろを作っている銀木犀、通り抜けという関わりしろを作っているツルガソネ保育所特養プロジェクトを紹介

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