転職について考える。 その1 あなたは何のために転職するのか?
今回は転職について考えます。
過去に、中途採用面接を何人かやり、転職について考えさせられたので
自分の経験も織り交ぜながら、転職について考えてみたいと思います。
転職をすると言う事は、当たり前ですが、今の仕事を辞めると
いうことです。
辞めてどうするかについては次の5つのパターンが考えられます。
1)年収を増やしたい
転職をして成功した事例と言うのは、統計によると3割に満たないと
いいます。したがって最初から年収アップを狙うという事は諦めた方が
良さそうです。
例外として、あなたがトップとしての仕事をしてきて、それなりの実績を
あげてきたのであれば、トップとしての年収アップを狙うことは可能です。
しかしそうでない人は、失敗する確率が約7割あると言うことです。
世の中はそう甘くはありません。
お金だけで転職を考えると、まず失敗すると考えて間違いありません。
ネガティブにいいますがそれが現実です。
2)真にキャリアアップを目指したい
キャリアアップについては、本当にその仕事がキャリアアップに
つながるかどうかは、その会社に入ってみなければわかりません。
かく言う私も、キャリアアップを狙い49歳にして転職したのはいいのですが、これがとんでもない会社でとてもキャリアアップになったとは言えないほどひどい会社でした。
もちろん失敗したなりに、いい勉強にはなりましたが真のキャリアアップと呼べるものではありませんでした。
年収もせいぜい10%アップくらいでした。あなたのために参考に言うと、
もし課長や部長のポジションで次の会社へ転職したとしましょう。
あなたのついたポジションは、社内でそのポジションを狙っていた人が
間違いなくいたと言う事実を忘れてはいけません。
そして最悪なのは、仕事を教わる相手はそのポジションに付けず、外から来た人(あなたです)に仕事を教えなくてはならなくなったその人だというです。
そんな人から上手く仕事を教えてもらう事が出来ると思いますか?
恐らく嫌がらせをしてくるのは目に見えています。
あるいは無視をされるか。。。
私は、嫌がらせも受け、頼みの上司である社長は無責任男で、
どうしようもありませんでした。結果、1年も経たずにその会社を
辞めてしまいました。
3)リストラにあって会社を辞めざるをえなくなった
リストラにあったということであれば、残念ながら理由はともかく
すぐにでも仕事を探さなければならないので、猶予はありません。
年収が下がることを覚悟で、ハローワーク、あるいはインターネット
サイトを通じ仕事を探さなければなりません。家族がいたら更に深刻です。
在職中に良いネットワークが構築できていれば、その人に頼るのも可能でしょう。まぁ、簡単ではありませんが。
4)自分で起業し、会社を作る
会社を作り、起業の道に進むのは、「おめでとう!」と言わなければ
なりません。起業家としての一本立ちです。
かっこういいです。
前途洋々ならまだしも、外にはコンペティターが山ほどいます。
あなたを手ぐすねを引いて、叩き落とそうと狙っているはずです。
余程良く出来たビジネスモデルを作って、競合のない世界で戦わなければ
上手くは行かないでしょうね。
レッドオーシャンでは、まず儲かりません。
ブルーオーシャンの世界を探さなければなりません。
起業はアイディアと実行力が勝負です。
この2つがあなたにあれば問題ないでしょう。
5)自分の親などがやっている家業を継ぐ
自分の親などがやっている会社、ないしは家業を継ぐということも
大変です。
いままで経験した事のない仕事や、世界があなたを待ち構えています。
人間関係の構築から進めて行かなければなりません。
でも、すぐにではなくても、何年か経ち親が身を引く、あるいはあなたにバトンタッチする時期になれば、あなたの好きなように会社を経営していくことが、可能になります。
こんな素晴らしい世界はないでしょう。
これはチャンスと思って、頑張りましょう。
どうでしょうか?1)から5)まで、ちょっとネガティブに書きました。
そうです、転職をすると言う事はとてもエネルギーを使い、それに対する
対価を考えるととても割に合わない事かもしれません。
いまTVでは、転職サイトのCMが毎日のように流れています。
それに乗せられてはいけません。
彼らは、転職件数を稼いで儲けようとしているだけです。
私が言いたい事は、真に転職理由を明確にして臨んで下さいと言う事です。それは定年まで続けられる仕事ですか?または会社ですか?
一時の気の迷いから転職すると、一生を棒に振ってしまうことにもなると
いう事も考えましょう。
次回は、「ヘッドハンターの考える事」についてです。
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