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赤いイタドリと緑のイタドリ?!緑の根元は甘酢に?

滋賀県多賀町桃原に住んでおられた方から、
本田力尾さんの本に、「イタドリに砂糖をふりかけて甘酢にすると書いてあった]
と聞き、気になって気になって。
本田力尾さんは、桃原にゆかりのある方で、野草に大変詳しい方と聞いていました。
リキオさんと皆さん言われるので、男性の方とばかり思っていましたが…。

本田力尾さん

本田力尾さんを検索してみると、大正11年生まれの方。
気になる本が続々。
『山野草を楽しむ』/ 本田力尾(探求社)
『山野草グルメ 四季の香りと味を楽しむ』/ 田中澄江・本田力尾(主婦の友社)
『おばあちゃんの山野草 これがおいしいベスト100』/ 本田力尾(主婦の友社)
二冊目の本は、以前お借りして斜め読みしたことがありました。その時は、イタドリを調理するなんて思ってもいなかったので、全く記憶に残っていませんでした。

ネットで調べるも絶版になっているので、お値段も高い…。
ならばと、図書館へ。
地元多賀町立図書館には残念ながら蔵書が無く、県立図書館からの取り寄せになるとのこと。近隣図書館で蔵書のあるところを発見して、小一時間ドライブ。イタドリの部分、見開き3ページをコピーしました。他にもパラパラとページをめくり、気になる内容ばかりで。
結局ネットでポチリ。
『おばあちゃんの山野草』を手に入れました。

赤いイタドリと緑のイタドリ

イタドリの採取に行って、赤色系のイタドリと、緑色系のイタドリと二種類あるのが、以前から気になっていました。
おばちゃんたちは、「赤いんより、緑のんがええ、緑色の方が見た目にもきれいやん」と、なんだかよく分かりませんでしたが緑を好んで採っていました。
本田力尾さんの本によると…、
経験上、酢の物やサラダは緑色をしたもの、赤色は塩漬け保存用にとのこと。赤いイタドリほどシュウ酸が多いようです。

水分補給にイタドリ

山を歩いていて、水分補給にイタドリは最高と、どこかで読んでびっくりしました。あの酸っぱいのを生でかじるのがためらわれるイタドリが??と、ずっと半信半疑でした。
力尾さんの本によると、食べるのは白くて根が太い、根本が薄桃色をした部分の皮を剥いて食べると良いとのこと。
確かに、根本に近いほど酸味が柔らかくなり、酸味がさほど気になりませんでした。写真下のような、白っぽい根本部分のが理想…。
ケダシ(一昼夜水にさらしてシュウ酸を抜く作業)をしても、酸味が残る部分とそうでない部分の差があるのに納得。緑色の根元の部分ほどシュウ酸が少なく調理しやすいのが、数年目にして分かりました。

イタドリの甘酢 作り方

緑色をしたイタドリの根元部分を使うのが理想。
①さっと湯通しして水にとる。少量ずつお湯にくぐらせて直ぐに水に取ります。

お湯に浸すのは10秒足らず。くぐらすイメージで


②皮を剝いて一昼夜水にさらします。

水を流し続けるのが理想ですが、水がもったいないので、こまめに水を替えます。

③イタドリを斜めに切って塩を二つまみほど振って混ぜなじませます。

④薄雪程度に砂糖をまぶします、と力尾さんの本にあります。保存はせず食べきるので、砂糖は控えめにまぶしてみました。

⑤10分ほどなじませて出来上がり。すぐに食べてもいいですが、少し置くと味がなじみます。力尾さんによりますと、この酢は取っておいて冷凍保存して、カニやイカの酢の物の付け合わせにするそうです。

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