手を使って食べることの意義を考察してみた

ふと感じたことを書き連ねてみます。

最近、サンドイッチ作りにハマっている私ですが、
サンドイッチは大抵の場合、「手」を使って食べますよね。
(チーズやベシャメルソースたっぷりのクロックムッシュのように明らかに手が汚れるものは別として)

日本人はもともと「手で食べる」文化が発達しているという訳ではないですが、なんとなく「サンドイッチは手を使って食べると美味しい」と感じるような気がします。
実際、ガストロフィジクス分野の研究でも
「五感をできるだけ(心地よく)刺激する方が料理に対する満足度が上がる」という研究があるそうです。(参考;錯覚の科学,C.スペンス)

こと触覚に関しては
「文化的な要素が大きい感覚」ではないかと私は思うのです。
つまり、生まれた時から「手で食べる=美味しい」というよりも、
生活していく中で(例えばサンドイッチの場合だと)
「サンドイッチ=手で食べるもの」という認識と
「手で食べたサンドイッチ=美味しい」という記憶が結びついた結果
ではないかということです。
*これがインドの方々だとカレーも当てはまるのでしょう

触覚ということに焦点を当てれば、
「手を使って食事をする」シーンだけではなく、
カトラリー(箸、スプーン、フォーク、ナイフ・・・)を
使って食事をする場合にもこの原則は当てはまるでしょう。

例えば、
「味噌汁をスプーンあるいはフォークを使って食べる」
これは日本人には馴染みがない習慣ですよね。
実際やってみると違和感がものすごくあります。
(もともとそういう習慣が身についている人は別として)

料理に関しては
いかに
「料理を食べる人の心地よい感覚に寄り添えるか」が
大事になってくるのではないかと思うのです。(特に家庭の料理には)
そのためには
「相手はどういうものが好きか」「どういう食事の習慣があるか」
そういったところを理解するように心がけることも
作る側になる人/なりたい人にとっては重要なのではないかと思った次第です。
現代ならその人のSNSをみると、その辺りをリサーチしやすいだろうと思います。

近未来的なことを言えば、SNS等の情報を使って
その人の食事の履歴をベースに
「どういう食事内容・食事スタイル・雰囲気」を好むかの傾向を自動で解析・リサーチして、満足度が高くなりそうなメニューをリストアップしてくれる
なんてことができると面白いかなあ、なんて。


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