トリュフオイルを使ってみて〜香りに関する考察〜

先日、塩水で茹でたジャガイモに
トリュフオイルを使用してみました。

その結果・・・
匂いがキツくて食べるのがイヤになってくる
ということがありました。

使用したトリュフオイルが
濃縮タイプだったのでなおさらだったのですが、
これは「オリーブオイルに少し垂らして
希釈させてから使う」のが妥当かなと思いました。
(普段から使用される方はどういう使い方をしているのか気になる所ですね・・・)

私自身、トリュフに限らず「主張の強い香り」が基本的に得意ではありません。
特に「香料」臭い食べ物、場所が非常に苦手です。
(バナナやいちご等の香料が添加されたお菓子、デパートの化粧品売り場など)

香りというのは不思議なもので、
「少しの香りだと良い匂い」と感じ、
「強い香りだと不快な匂い」と感じる
ということが多々あります。

例えば、
酢酸イソアミル:バナナの主要香気成分(熟れたバナナ、バナナ香料入りのお菓子をイメージするとわかりやすいかと)
ヘキサナール:青くささを連想させる香気成分(リンゴやいちごなどにも含まれていますが、刈ったばかりの雑草が放つ匂いでもあります)
2,4-ジチアペンタン:黒トリュフオイルの匂い

などあります。

嗅覚はかなり個人差が激しい感覚であることが
様々な研究で明らかになっています。
一番わかりやすい例はチーズでしょう。

そもそもチーズが苦手な人
フレッシュチーズなら大丈夫な人
(熟成期間が短めの)香りが穏やかなハード系までOKな人
ブルーチーズなどの匂いがキツいタイプもOKな人
などなど

感覚の差は
遺伝的な要因(匂いに対する敏感さ、特定の匂いに特異的に反応するなど)
文化的な要因(幼少期での体験の結びつき(いわゆる食わず嫌いの原因)、食材への慣れ具合など)
両方あるようです。
あとは体調面もありますね。
今の時期、花粉症がひどいという方も多いと思いますが、
そういう時期には料理があまり美味しく感じられなくなります。

料理を提供する場合にはこのあたりをきちんと考慮していかないと
相手に不快な思いをさせてしまうので注意しておくべきでしょう。
と言ってもなかなか難しいですね・・・
相手の好み・苦手なものをできるだけ把握しておく
あるいは
適度にマスキング(=匂いを抑える)可能な料理を添えておく
(ソース、ヨーグルトなどの乳製品、漬物など)
というあたりが提供する側にできる手でしょうか。

料理をする際には
「良い香りをできるだけ残して」
「不快な香りをうまく消す」
当たり前ではありますが、ここに意識を向けることが
料理を美味しくするコツの一つでしょう。
また、部屋の香りを意識するのも大事でしょう。
フレグランスやアロマキャンドルが好きな方は特に
料理との「相性」を意識してみると良いでしょう。



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