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アバンチュール家族【久田いずみ&森田遊人ツーマンライブレポat今池あらたると】

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私が運営補助をしている競馬予想サイト「砂短のいまさら馬券理論2ndG」コンテンツ用YouTubeMV「馬にみておれ」が12月14日、正式公開となりました。
翌日の2019年12月15日に、楽曲提供、MV出演していただいた森田遊人さんが、名古屋でライブがあるとのことを聞きつけ(というより、ライブスケジュールを見て知っていたのですが)行ってまいりました。
YouTube打ち合わせなど、音楽関連はほぼ私が単独で足を運ぶのですが、今回はサイト主の砂短も同行。森田さんの世界観に何より共感し、ファンであるのは砂短の方かもしれません。

スタッフミーティングでも利用している伏見のBAR「SLY」で森田さんと出会い、ストーカーのごとく張り付いて、彼の持ち歌「まっぴらごめんねぇ」とのタイアップ企画コンテンツを立ち上げてしまうほどです。

今回のライブは、森田さんの音楽活動でご縁がある久田いずみさんの「レコ発」で、森田さんは「対バン」での出演。
「対バン」の語源は「バンド対決」ですが、「対決」はしません。

対バン:違うバンドが入れ替わりながら演奏することの総評

です。

今は普通になっちゃったけど、「ヤバイ」は「危険」などの意味合いで使う「ヤバイ」じゃなくて、「すごい」と同じ意味で使われているのと流れ一緒か。な?

そんなこと言ったら「レコ発」ってなんぞ?
ですよねー

レコ発:CDを製作発表するタイミングで行われるライブの事

です。インディーズバンドあるあるです。
ちょっと前まで「フライヤー」を知らなかった私。少しだけ進歩しているのだ!どうだ!

取り乱しました。

今回はツーマンライブで森田さんが1番手。
あろうことか携帯を忘れてしまった私は、森田さんとうまく連絡が取れず、時間変更にわちゃわちゃしながらも無事到着。
この店構え…はい。可愛いの確定。

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なぜかムービーは持ってきていたんですよね。良かった。

一番手 森田遊人さん

「北風小僧の寒太郎」の節にのせて、メンバー紹介を。
森田さんの定番コスチュームはシャツにネクタイ、サスペンダー。今回はクリスマスカラーで🎄

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口内炎が二つもできた満身創痍の中、ライブは「相変わらず」

その理由は、是非ライブで。足を運んで頂ければ納得です。男はこれくらいの色気があってなんぼ。そこのひょろっと男子、聴きに来なさい。
(🔞)

いかん。これだけじゃただの変態シンガーになりかねないので、続きも読んでください。↓↓

森田さんも初回限定盤含むフルアルバム「浅漬け」を10月31日に発売し、収録曲を演奏する傍ら、MCで自らの音楽に対する考え方や向き合い方、曲が生まれたエピソードを話してくれます。

その中で私が1番印象に残ったエピソードの曲は、アルバム「浅漬け」の最後に収録されている「食卓に愛をふりかけて」でした。
その曲が生まれたのは、関東に甚大な被害をもたらした台風19号がまさに上陸している最中。
暗い部屋の中、コンビニで仕入れた食べ物を口にしながら。

そんな中ふと思い浮かぶのは、昔子供の頃に当たり前だった、家族と食卓を囲む風景。
孤独と不安が押し寄せる中で感じた、あの頃の時間の大切さ。そんな思いを歌に乗せて。

今日はハンバーガーやカレー、いろんな美味しいものがあります。ここで初めて会った人も、再び会えた人も、みんなで同じテーブルを囲んで、同じものを食べ、同じように美味しいと思う人が傍にいる時間。本当の家族じゃなくていいんです。この日限りでも。そう、一夜限りのアバンチュールのような。
そう!アバンチュール家族。楽しいですよね。1人でいることが寂しく思うことがあっても、こうして誰か迎えてくれる場所があるって、素晴らしいと思うんです。
今日のこの時間を大切に。楽しみましょう。

普段の森田さんノリとしては色んなもの被ったり、「いたずら心満載」のイメージなんですが、

たまにすごいいいこと言うんだよな。
たまには余計ですね。


二番手 久田いずみさん

今回お披露目となる3rdアルバム「HOME」より。
岐阜県関市でギタースクール「THE GUITAR MAN music school」を経営している青木雅芳さんをサポートに迎え、ライブが行われました。

岐阜県でギターと言えば、なんといっても「ヤイリギター」。今回、厳選されたヤイリギターのみで演奏された楽曲を収録した「Play the yairi 2019」でも、久田さんがヴォーカルとして参加。その中の一曲を披露してくれました。青木さんのスライドギターに痺れた!

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最初の曲は、今回のライブ会場である「あらたると」のイメージソング。

あまりにも可愛くて、久田さんに動画掲載をお願いし、快くOKを頂けたのでTwitterにUP。
なんとなく顔に覚えがあるんだよな…と思ったら案の上、久田さんとは2回目のご挨拶でした。

「あ、あのライブの時に後ろで座ってたの、私です。」

2019年3月、アーティスティックミュージシャンであるアラーキーさん主催で開催された、名古屋市でのスリーマンライブで、観客としていらっしゃった。

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今回のアルバム「HOME」は、久田さんのお父さんを中心とした楽曲がメインテーマになっていること。

認知症になり、介護が必要になったお父さんのため、離れて暮らしていた久田さんは実家へ帰郷。その日々で感じたことを詞にのせて、柔らかなギターの弾き語りで演奏してくれました。

が、

冷静に歌詞を見ると、久田さんが向き合っている「介護を受ける側、介護をする側」の家族の葛藤も見える。

今こうして闘っている人、沢山いると思うのです。
小さい頃の記憶にある大きな父親の存在と、その父親が認知症になったという現実を受け入れること。
それを小さく乗り越えた先に産まれるもの。
それをフレーズとメロディーに乗せて、久田さんの歌声が響きます。

タイトル名にもなっている「HOME」の歌詞で、

家族の足音 耳を澄まして 帰ってきたら ご飯の支度
子供みたいに 甘える父を 支えるのは 世話好きな母

家族の主軸であった父との思い出や、日々の出来事が伝わる曲です。
心にほんわりと灯りがともり、温かくなる。そんな1曲。

今回のライブを通して思うのは

時に嫌で仕方なく、飛び出してみたものの離れてみれば恋しくなって。
それでも帰れば温かく迎えてくれる「家族」というもの。

それがたとえ、血の繋がりのない、その日限りの「アバンチュール家族」でもいいと思うのです。

開催されたライブハウス「あらたると」と共に、温かく迎えてくれる「HOME」を、音楽で体感できたひと時でした。

少し酔った目に映る、ガラスドアの向こうにある公園で遊ぶ子供達。
ゆっくりと流れるアコースティックギターの響きをが、冷えた心と体をあたためてくれました。

愛嬌たっぷりの、画家でもある猫大好き店主も魅力。お店に飾られた雑貨も愛らしい。遠くはバリ島からやってきたものも。

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アンコールで歌ったハイテンションの「バナメイエビ」の歌、また聴きたいなー。頭を振るたびにエビがパタパタ(笑)

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良いお店ですよ!お近くの方は是非。私もまた伺おうと思います。

(アバンチュール家族【久田いずみ&森田遊人ツーマンライブレポat今池あらたると】-Fin-)

読んでいただきありがとうございました。これをご縁に、あなたのところへも逢いに行きたいです。導かれるように。