コミュニケーション能力をアピールするべからず
企業が新卒の学生に求める能力で最も期待されているのは、ここ何年も「コミュニケーション能力」だそうです。(中途でも同様)
これを受けてか多くの学生はこの「コミュニケーション能力が秀でている」とエントリーシートで自己PRすることが多いようですが、これは止めておいた方が良いです。
学生らが考えるコミュニケーション能力は、そのほとんどが、「社交性」であったり「快活さ」であったりします。
中途採用でも、正確な「ホウレンソウ」の能力等をコミュニケーション能力と勘違いしていたりします。
しかし、ビジネススキルで求められるコミュニケーション能力とこれらとは異質であることが多く、その定義も各社各様です。
つまり、コミュニケーション能力の定義もレベルも「受け手」が「受け手の基準」によって評価する訳ですから、「コミュニケーション能力がある」という主張を自分軸で相手に主張しようとすることそのものがナンセンスに思います。
人事は採用のプロですから、コミュニケーション能力を重視している企業ほどそのタイプとレベルを会話等の中から引き出し査定しようとします。
アピールなど必要ありませんし、自分軸のコミュニケーション能力の保有を相手に押し付ける行為こそ、コミュニケーション能力の欠如と判断されているかも知れません。
一般的には・・・。
傾聴により相手が何を意図してそのような発信をして、自分に何を求めているかを瞬時に且つ正確に見抜く能力。
そして、自分からの発信が相手にどう伝わるかを相手の性格、嗜好等を考えながら正確な言葉で発信する能力。もしくはあえて発信しない能力。
これらを通じてビジネス上、関係を構築したい相手と高確率で良好な人間関係を構築できる能力。
おそらくこんな基準が多いのでしょうね。
Ⓒ Yodogawa Labor Management Society
社会保険労務士法人 淀川労務協会
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