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誰かの助けを借りていい

私は昔、とってもカッコつけのスカした人でした。流行に疎いのに知ったかぶりしたり、できないことがあっても誰にも助けを求められない、おかしな癖の持ち主でした。

たぶん自信がなかったんだろうと思います。みんなが知ってて、自分だけ知らないことがある、それが恥ずかしいと思っていた。みんなができることを自分だけできない、劣等感をひた隠しにしていた。そして、色々こじらせたあげく、自分が何に興味や関心があるのかよく分からなくなりました。

そんな中、唯一好きだったのが「赤毛のアン」でした。アンのまっしぐらな性格と感性豊かな愛らしい姿は、ひねくれた子どもの私に眩しく映って、一気に魅了されました。

アンの周りにもキャラクターの濃い人物が多いのだけど、みんなアンのことがどんどん好きになってしまう。まっすぐで、優しくて、一瞬一瞬を全力で生きてる彼女が、ただそのままの姿をさらけ出す程に、みんなが味方になっていく。

彼女の姿を見て、私は少しずつカッコつけの自分と距離を置くようになりました。知らないことを知らないって言う。それって何?と聞く。そして、自分の好きなことも話す。そうやって相手とコミュニケーションを取る方法を探っていくようになっていった。

自分のことを少しでも話せるようになっていくと、そのことに興味を示してくれる人がいる。そして、何か助けになれるかな、と行動してくれる人もいる。そっか、こうやって誰かに助けてもらったり、お願いしてみていいのか。そう分かった。

ずっと一人でやろうとしてきた。いつも、どちらかというと頼りにされて、頑張る側だったから。頼り方が分からなかった。でも、一人でやればやる程、何だかツラくて息苦しさを常に抱えてた。

いつも誰かのために動いてて、自分のために動く余力がなかった。スカしてカッコつけてた自分が悪いんだけど。笑

等身大のダサい私もそのまま見せちゃえ。そう思うようになってからは、生き方が楽になった。親切にしてくれる人のことも素直に受け入れられる。昔の私みたいにスカした人を見ても、微笑んでいられる。いい意味で鈍感になっていってる。

自分につけた硬い殻を破って、ひ弱な姿で歩んでいく。そして、いつだって誰かの助けを借りていい。頑張り屋さんや、私のようなカッコつけ屋さんは、頼り下手が多い。頼るのを悪だと考えちゃう。

でも自分が頼られてうれしいように、周りの人たちもあなたを応援したい。助けたい。力になりたい。そう思ってる。そして、あなたはそれを受け入れていい。

もしあなたの中にも、とっ散らかったカッコつけの部分があるなら、少ーしずつダサいあなたも見せてあげてくださいね。素直でダサくてかわいいあなたをみんな見たくてウズウズしてますから。笑

きっと、あなたの弱さをやさしく手助けしてくれる人がいます。あなた自身を信頼して、そして周りの方たちとちょっとずつ信頼し合っていきましょう。ゆっくりゆっくり。

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