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1回ではない人生のターニングポイント:アメリカ留学編

成功者は、今の自分を形づくったものを知っている

Harvard Business Review 2023年9月号 p.82

自分は成功者だと言うつもりは毛頭なく、日々悩み葛藤している普通のビジネスマンですが、少しでも成功に近づくために参考になった記事だったので、今日はこの記事を読んで考えてことについて書きます。

記事では「人」「出来事」「環境」という観点から自分を形作ったもの、つまり何がターニングポイントになったか一つ挙げてくださいという内容の問いかけがあり、何人かの実在の人物の例を使って説明されています。

人生のターニングポイント、つまりやる気と刺激を与えてくれた影響要因はなんだったかと知ることは、意志を強く持ち、自分を励まして、モチベーションを保ち続けることに役立つと記事には書かれています。

この問いかけに対して自分自身について考えてみると、一つではなく二つあり、今の自分があるのは、アメリカに留学したこととヨーガを始めたことが自分の人生に大きな影響を及ぼしていると考えています。

ターニングポイント1:アメリカ留学時代

高校の時から英語が得意だったので、それほど真剣に人生の目標とか将来を考えずに、とりあえず合格できる外国語大学に推薦入試で入学しました。

当然、明確な目標がないので学校の授業はつまらなく感じて、通訳や翻訳とかに魅力を感じず、自分は将来なんの仕事をしていくのだろうと悩んでいた時期がありました。

この失敗は明確な目標を持つことの大切さを教えてくれたんだと思います。

ある時、どうせやるならとことん英語を身につけられる環境に身を置きたい、そして英語を仕事にするのではなく、その時は分かっていなかった何か+英語で勝負したいという気持ちを抱くようになり、悩んだ末に大学を中退しアメリカに留学することに決めました。

私はおとなしくて静かという性格なので、10代に反抗期と言われる荒れた時期というのはありませんでしたが、大学を中退すると言った時に父に一方的に怒られて、生まれて初めて反発し、口を聞かない期間が数ヶ月ありました。

今から考えると、渡米して日本の受験勉強をしていた時より真剣に勉強し、成績優秀者リストに名前が載る成績で卒業できたのは、日本の大学を辞めて来た以上もうあとがないという危機感と、父親に自分のやっていることを認めさせたいという承認欲求があったからだと思います。(仕事で一人前になったと感じられた時には、いつの間にかこの反発は無くなっていました)

アメリカの大学は日本の大学とは違って、若い頃に家庭の事情で大学に行けなかった人が仕事をしながら大学に通っていたり、軍隊に志願すると退役後に学費が免除される制度を使って学校に通う人もいるので、年齢構成が様々です。

自分が働いて稼いだお金で授業料を払い、家庭を持ちながらも強い向上心を持って頑張っている人たちに出会い、自分もすごく刺激されてより勉学に励むようになりました。

またアメリカの大学は中学・高校レベルの英語や数学を学べるクラス(主に留学生、移民、学び直しをする社会人向け)が提供されています。

こういった環境だったので、日本では苦手だった数学をもう一度基礎(日本で言うと中学3年生レベル)から勉強し直して、大学レベルの授業でAを取れたことは、頑張れば苦手なことも克服できると言う自信を持つことができました。

また数学を勉強し直して苦手意識をなくしていなければ、後にITを専攻してプログラミングを勉強しようとは考えてはいなかったと思います。

なぜコンピューターに興味を持って、ITを専攻しようという考えに至ったかと言うと、友人を通してITエンジニアと知り合いになった事がきっかけでした。

自宅の自室でPCを組み立てるところを見せてもらったり、プログラミングってこんなことができると言う話しを聞いたことから、プログラミングの授業を受けてみようという動機につながりました。

初めてのプログラミングの授業で自分で考えたことをプログラムして正しく動くようになった時の感動を今でも覚えています。

アメリカに留学していなければ、ITを仕事にしていなかったでしょうし、当然英語力も英検1級を取れるレベルまではなっていなかったように思います。

今考えるとアメリカ留学時代は、その後の人生を方向づける価値観や生き方を形作る上で一つ目のターニングポイントだったと言えます。

2つ目のターニングポイントは次回に書きたいと思います。



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