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部下に経験学習を促すために上司に必要な経験学習

皆さんは1 on 1ミーティングというのを聞いたことがあるでしょうか?

ヤフーの1 on 1 - 部下を成長させるコミュニケーション技法という本で有名になったように、IT企業では取り入れている会社もあるかと思います。

私の会社でも導入しようとしていて、最近幹部・管理職対象に研修がありました。

研修の中でデービッド・コルブというアメリカの教育理論家が提唱した経験学習モデルについての説明がありました。

具体的経験をする→内省する(省察的観察)→教訓を引き出す(概念化)→新しい状況に適用する

ヤフーの1on1 -部下を成長させるコミュニケーション技法

このサイクルで一番大切なのは、正しく内省するというプロセスです。

経験したことを振り返り、学びを得るときに一番必要なことは冷静さです。

もし感情的に反応して、ネガティブな教訓を概念化してしまうと、そのことに気がつくまで、同じ間違いを繰り返してしまうことになるからです。

では、部下がそうならないように上司は何をしないといけないでしょうか?

部下が正しく内省して自分自身で考えて、教訓を引き出すことを導くためには、上司自身が自分の人生という経験を内省し、自分がこれまで経験から身につけてしまった間違った考え方・先入観・価値観を正しておく必要があります。

他にも部下に向き合う(何かの作業をしながら片手間でやらないこと)、部下の話しを途中で遮らない、部下の成長のために行うのであって上司が状況を把握するためではない などどのような事を心がけてやればいいかについて研修で説明されました。

確かにその通りなのですが、これを実行するために前提となる身につけないといけない能力があります。

それは自分の姿勢・思考・話す言葉を常に観察しコントロールする能力で、その基礎となるのが自分を俯瞰する魂の意識です。

一般社員の頃は自分の仕事の能力を上げて組織に貢献することが主な役割なのですが、管理職になると組織をコントロールし成長させることが役割に変わります。

組織をコントロールするには、自分自身をコントロールできるようになる必要があります。

日々内省し、冷静に考え、正しく判断し、次に活かすこと。

これは自分自身に課している自己訓練です。


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