クビを宣告されたプライドばかり高い高階圭輔、
自身の夢と家族との間で葛藤する尾崎武、
やりたいことが何もない超現実主義の安東心花、
そんな彼らが田舎のスーパーなどで働きながら、共に野球をすることに。
目標は社会人野球の最高峰、都市対抗の優勝旗、黒獅子旗を狙う。
はみ出し者の彼らは人生の逆転ホームランを放つことができるのか？
大人たちの青春物語。

・問題は可能かどうかだ。
本気で夢を見ることまでなら、誰にでもできる。
結果が伴う夢なのかどうか　P61

・自分の手に負えないことが起こるたびに諦めてたら、
つまらないですよ　P93

・心から楽しいと感じた時に、人は必ず飛躍的に成長するんだ　P97

・強がりでも声を張り上げれば、腹に力が入る　P138

・悔しい思いしてはじめて、足りないものが何かわかる　P203

・努力が報われないことはいくらでもある。
なんの才能もない人間でも、
ただ堅実に努力を続けていればいつかは報われると信じてやってきて、
それでもどうにもならないことってのはあるんだ（略）
そういう人間でも、
ぎりぎりまでやれるだけやったと思えば、それはひとつの誇りになるんだ。
自分を誇る瞬間がなければ、人は前にも後ろにも行けないものさ　P313

・ミスは誰だってする（略）
重要なのはその後どうするかだ　P315

・誰かのために戦う人間は強い　P327