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言葉の宝箱 0139【全部を見るのは疲れる気がするし、いろいろな作品を見ることで、気に入った作品の印象が薄れるのがいや】

『ひとり旅日和』秋川滝美(角川書店2019/10/31)

人見知りで要領の悪い日和はなんとか就職した就職先でも叱られてばかり。自分は仕事に向いていないのではないかと悩んでいると
社長から気晴らしに旅に出ることを勧められる。
最初はひとり旅など無理だと尻込みしていたが、
旅好きの同僚に後押しされ、旅に出ることに。
最初は日帰りができる熱海へ。神社を訪れ、
出来立てのゆで卵の味に舌鼓を打ち、干物の味に感動。
更にそこには思わぬ出会いが待っていた。
ひとり旅の楽しさに気付いた日和は
佐原、仙台、金沢、博多へと遠くへ足を延ばしていくようになる。
少しずつ日和の成長していく姿は仕事にも影響し始めて、
周りの目も少しずつ変わっていく姿を描いた

熱海:『茹で卵と干物定食』
水郷佐原:『蕎麦ととろとろ角煮』
仙台:『牛タンと立ち食い寿司』
金沢:『海鮮丼とハントンライス』
福岡:『博多ラーメンと鯛の兜煮』5話連作短編集。

・気に入った作品をじっくり見てあとはスルー(略)
全部を見るのは疲れる気がするし、
いろいろな作品を見ることで、
気に入った作品の印象が薄れるのがいやだ P160

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