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言葉の宝箱 0174【悔しさってなにかに残さないとすぐ忘れてしまいますものね】

『紙の城』本城雅人(講談社2016/10/25)

新聞社が消滅する。東洋新聞はIT企業から買収宣告を受けた。
経営権が移れば、宅配数の少ない営業所は閉鎖、
ニュースはウェブファーストに移行し、海外特派員制度もなくなる。
しかし日刊新聞法に守られた新聞社は世論を味方につけられない。
東洋新聞社会部デスクの安芸は昔ながらの記者。
パソコン音痴で飲み会の店も足で探す。
IT企業を裏から操るのはかつて東洋新聞の記者だった権藤。
時代の流れは止められないのか。旧いものは悪なのか?
安芸とともに働く者達の、記者魂を懸けた攻防戦が始まる。

・人間がいつも正しい判断ができるかどうかなんて分らんから、
出来るだけ多くメモして、追いつかない部分はあとで書き足せ P44

・男がこれだと思った正反対のところに女性が喜ぶポイントがある P69

・人間というのは成功を手に入れる者の顔が見えた途端、
その人間の失敗した顔を見たい衝動に駆られます P93

・欲求というのはギリギリまで膨らませた方が爆発します P137

・悔しさってなにかに残さないとすぐ忘れてしまいますものね。
いかに身に染み込ませられるかの方法を持っている人が
ビジネスでも勝者になると思います P227

・いつも身近にあったものが突然なくなった時、
あとで大切だと気付いても遅いからです(略)
大切だと感じたものは絶対になくさないよう守ろうと決めたんです P308

・人間というのは、得意としているところで嘘をつきます P309

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