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【考え事】機能でつながる

■ 尖った人

 今の時代を切り拓くのは、何でもできるオールラウンダーではなく、ひとつの分野に突き抜けている人である、という話を前に書きました。シン・二ホンで安宅さんも言われています。

■ 尖った機能

 それと同じように、ソフトウェアでも「尖った機能」が重宝されるんではないかなぁと思っています。

 今は時代の流れが速いので、全ての機能をしっかり作り込もうとするとやたら初期投資が嵩んでしまい、できた頃には時代が先に行っているみたいなことも出てきます。そうすると、IaaS→PaaS→SaaSというようにどんどんインフラ部分に時間を掛けずにサービス側を作り込むようになっていきます。

 そして今は、FaaS(Function as a Service)という単語も出てきています。もはやログインするWebサービスですらないという。何かをインプットすると1対1で結果を返してくれる関数(ファンクション)がサービスになるんですね。


 各種APIサービスの延長かもしれませんが、これからは各所にあるAPIをLEGOブロックのように組み替えながら、変幻自在にサービスを実装していく流れが主流になるんだと思います。


■ 分かりやすいけど凄い機能

 そうなるとリクエスト数が多い(≒選ばれやすい)APIというのが売上が多くなる仕組みになりますね。たぶん開発者の中にパッと浮かびやすく、直感的で分かりやすい仕組みが支持されるんだと思います。

・昨日Amazonで1番売れた商品を返すAPI
・今その場所で雨が降っているかどうかを返すAPI
・画像をアップすると映っているものを返すAPI
・文書を入れると翻訳してくれるAPI
・食材を入れると献立を返すAPI

など、1つの利用シーンに1つのアウトプットという形で、「こんな時はあれだ!」という発想に結びつきやすい機能を提供することで、それ以外の機能がリッチではなくても採用される確率が上がるのではないかと思います。

 人間関係でも一緒かもしれませんね。「法律と言えばあの人」「料理と言えばあの人」「恋愛相談はあの人」「元気が欲しい時はあの人」など、分野ごとにパッと思い浮かぶ1番の助っ人になれることが、今後は重要なのかもしれません。

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