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街河ヒカリの対話と社会

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日常的に体験する悪口・詭弁・非論理的言動と社会問題の関係を考えます。ネットスラングや社会学の概念も参考にします。1か月に1回程度の更新をする予定です。マガジン「街河ヒカリのまとめ… もっと読む
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固定された記事

論点をずらす人に反論する方法

「あなたはAを批判するのにBを批判しない」→「AとBは別問題」→「別問題ではない」→「同じ基…

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理解と共感と賛成と納得は違う。共感できないことを理解しよう。他者を理解することの…

共感できないこと、賛成できないこと、納得できないことを理解しない理由は、分かったつもりに…

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「大きな主語」を本気で批判してみた

「私は」「あなたは」とは言わずに「日本人はこう考えています」「世間があなたを許さない」な…

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専門知識について評価するために専門知識が必要ですか?ミイラ取りがミイラになってい…

学門や研究の役に立つ・役に立たない論争は大昔から散々繰り返されてきた。私一人ですべての論…

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自己責任論への反論の一つに「自分で選ぶことはできないから」があるが、それだけでは…

たいていは自分から他者へ「あなたは自己責任だ」と主張する際に「あなたがそれを選んだから」…

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ものの捉え方を更新するか?何でも自分の既知の枠組みに回収するか?

何でも自分の既知の枠組みに回収してばかりで何も学ぼうとしない人は、つまらない。他者との対…

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一致団結は危険だから内部から批判しよう

組織の内部から組織への批判が起きることは健全性の証だと私は思っていた。 もし自分たちの組織への批判がなければ、自分たちの誤りに気づけず、組織は同質な人たちで占められ、先鋭化し、過激化し、腐敗し、組織外の人からの支持を失う。だから組織への批判をする人が内部にいたとしても、その人を排除してはいけない。反論してもいいが、反論と排除は違う。つまり一致団結は危険なのだ。意見の対立がある組織が健全なのだ。という考えを、いつから私は抱いていたのだろう。子どものころからだったと思う。 し

ものの捉え方のバージョンアップのために生データを

何でも自分の既知の枠組みに回収してばかりで何も学ぼうとしない人は、つまらない。他者との対…

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共感できないことを理解しよう

理解と共感と賛成と納得はすべて違う。政治的な場面では「国民の理解を得る」という表現が使わ…

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「大きな主語」は虎の威を借る狐。現実を見ないでレッテルを貼る。

「私は」「あなたは」とは言わずに「日本人はこう考えています」「世間があなたを許さない」な…

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なぜ物語を求める人と求めない人がいるのか

千野帽子さんの有名な本『人はなぜ物語を求めるのか』を読んだ。 私は以前から存在を知ってい…

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人はなぜ情報不足でも自信満々なのか?

はあちゅうさんは、すごい。多数の人々から共感される理由を考えるため、ノーベル賞を受賞した…

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地震と炎上とジンギスカン

2018年9月6日に発生した北海道胆振東部地震について、ジャーナリストの佐々木俊尚氏が、Twitte…

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「街河ヒカリの対話と社会」編集方針

インターネットで言葉のジャングルを歩いていると、自分が抱いた悩みとソックリの悩みを書いた人や、自分が言語化できなかった違和感を最高級カメラのような解像度で言語化した人に出会う。自分一人の体験のはずが赤の他人と共通し、いくつもの共通点を集めると普遍的な性質が立体的に見えてくる。 インターネットの世界に集まった多数の人々が、一見すると無関係のようにも思える問題と問題に橋を架け、普遍性を発見し、より上位の概念へとまとめ上げた事例がある。インターネットで蓄えた記憶を日常生活で呼び覚