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あの紐になりたい。

以前から、いいなと思っている紐がある。


存在感はあまりなくて。
でも、そこにいてくれると助かって。

とっても細身で。
体重も軽くて。
決してメインのジャマをしない、素晴らしいサポート力。

同じ用途の存在は他にもあるが
ダントツで素敵だなと思う存在。


それは文庫本についている、
この紐である。

Japanknowledgeより

このしおり、なんと名前があるらしい。
ご存知の方、いるだろうか?

「スピン」だって。

Japanknowledgeより

スピン。
うん、すごくいい名前。

以下、スピンの良さについて、つらつらと書いていくことにする。



私は本を読むのが好きだが、紙の本にスピンがついていると
「あー分かってるねえ」とうれしくなる。

何が良いって、
本と一体になっていること。
くっついてるから、強く引っ張らない限り落とす心配がない。

スピンがない場合、紙のしおりや、ふせんを使うこともある。

でもこれらは、当たり前だけどまずそれを用意する必要がある。
そして、ポロッと落としやすい。
くっついてないからね。

あとさ、
紙のしおりやふせんだと、文章の一部を隠してしまう場合もあるよね。

その点、スピンは優秀。
あの細身スタイルゆえ、文章を隠すこともない。

しおりの役割は主に

「ここまで読んだよ」
「次はここからだよ」

と本の所有者に、さりげなく知らせること。
それ以上でも、それ以下でもない。

その役割を、シンプルに全うしている。
それがスピンなのだ。

では、スピンの弱点はなんだろうか。

紐ゆえに、使用を重ねると劣化することだろうか。
図書館で年季の入った本を借りると、たまに毛羽立ったスピンに遭遇することはある。
あとは、ちぎれてしまっていたりね。

まあでも紐に限らず、
すべてのことは、いつかは終わりがくるからね。

って
だんだん何を言っているのか分からなくなってきたので、この辺で終わりにしようと思う。

まあ何が言いたいかというと…


あの紐になりたい。

<あとがき>
スピン、すごく好みです。
ノイズにならず、主張せず、でもサラっと役割を全うしているあの感じ。あー好きだなあ。
今日もありがとうございました。

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