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自律神経系の不調の犯人は『力みぐせ』です

こんにちは、パーソナルトレーナーの横手さだひさです。

自律神経系を整えるための、体の使い方をパーソナルトレーナーの視点から提案していきます。

今回は、「力みぐせ」をヒール役としてお招きして、やっつけていきたいと思います。

『力みぐせ』からの負の流れとは?


自律神経系の不調の悪者は力みぐせです。

力みぐせが、全身をこわばらせ、背骨の動きを止め、疲れやすく疲れが抜けにくい体質にして、呼吸も乱します。

力みぐせという一つのクセが、全身の負の流れを生んでしまう

体が悪いのではなく、力みが悪いのです。

ずっと続く自律神経系の不調にイライラしたり、
何に対してもやる気が起こらなかったり、
その原因がただの力みぐせだということに気づいたら、
気持ちが落ち着くかもしれませんね。

前回の記事で、自律神経系を整えるには、自律神経系の仕事を邪魔しないことがポイントだと書きました。

その自律神経系の仕事を邪魔する代表的なものが、力みぐせなのです。


今日は、力みぐせが生み出す負の流れの中でも背骨と内臓機能のお話をしていきます。

背骨の力みぐせが、内臓機能を鈍らせる

内臓は自律神経が動かしますが、
胃は胸椎5番、肝臓は胸椎8番といったように、おおよそ脊髄神経と内臓機能が対応していて、それぞれの好不調に相関があります。

具体的には、
「胃の調子が悪い」という人の胸椎5番周辺の筋肉は緊張しています。
筋肉がスジっぽくゴリゴリしていたり、そこを触ると痛がったり、不快に感じたりします。

内臓が疲れているから背骨周りが緊張していると考えることが出来ますが、

反対に、
背骨周りの筋肉の日頃からの力みぐせが、内臓の機能を邪魔して不調にさせてるとも考えられます。

私のようなパーソナルトレーナーは、
内臓を治すのではなく、
内臓が仕事しやすいように整えるのが仕事なので、
その力みぐせを解除して内臓機能の邪魔をしない状態を目指していきます。

つまり、不調はすべて力みぐせのせいにして(笑)、体を柔らかく弾力的にすることに注力してエクササイズを進めていく作業です。

背骨周辺の筋肉を、柔らかく弾力的にすることに照準を合わせる

内臓機能を含めて自律神経のコンディションを上げるために、背骨周辺の力みぐせを解除して弾力性を上げておくことが目指すところです。

先ほど、胃と胸椎5番、肝臓と8番という対応があると書きましたが、
各内臓が背骨の何番と対応しているかを覚える必要はありません。

・内臓と背骨が完全に一対一で対応しているわけではない
・どの内臓も背骨も大事

という理由から、
全部の背骨(24個)の弾力を良くしておくことを日常化しておけば、だいたい的に当たるということです。

背骨全部を弾ませておけば良いのです。

だいたい当たる、が大事です。
針の穴を通すようにして、「どこどこの背骨はどこどこの内臓で」というこだわる気持ちが、自律神経系にプレッシャーを掛けるので。

覚えようとストレスを溜めるより、さっさと背骨を動かした方が爽やかです。

ビタミンCを摂るためにレモン1個食べて涙目になるよりも、イチゴ5個食べて涼しい顔していた方が良いのと似てます。

だいたい当たるから。

オススメ腕回し

今日はおすすめの腕回しエクササイズを紹介します。

腕の付け根は肩にあると思っている人が多いですが、構造的には背骨(頭蓋骨、仙骨含む)や肋骨にあります

腕を使う時には肩ではなく、背骨や肋骨などのより深いところから動かすべき構造をしています。

肩の関節はひとつですが、背骨は24個あります。
1個の関節で体を動かすより、24個で動かす方が的はデカイ。

この体の使い方も、だいたい当たるの率を上げてくれます。

そして、その根っこから腕を回すだけで、背骨周りがほぐれて、自律神経系や内臓機能の邪魔をしないコンディションになるよ、というのが今回の腕回しエクササイズです。

これで歩く時の腕の振り方や荷物を持つ作業もいつの間にか背骨と肋骨から使えるようになります。

腕を摩擦なく回すだけで、
筋肉だけではなく、内臓にも良いお膳立てになっていると想像して、ご自分に期待しながらエクササイズに取り組んでみてください。

継続していくうちに、回しやすい弾道をより見つけやすくなって、だいたい当たるようになります。

猫背・肩こり改善/3点腕回し⬇️

涼しげに動けることで、無駄な眉間のシワも減るかもしれません。



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