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1996

69/96

1995年の12月に桑沢の友達とコーネリアスの69/96 Welcome To The Jungle Tour'95 で渋谷公会堂に行きました。CORNELIUS ANNUAL パンフレットがかわいくて購入しました。ショッカーのステッカーや古谷実の漫画がついていました。ドレス科の友達はアパレル企業のテキスタイル部門に就職が決まったと言っていました。私はファッション画を描く仕事をしたいから紹介してほしいと先生に頼んだら、ファッション画の仕事はあまりないから紹介できないと言われてしまいました。

妹のクラスの友達が永福町でサッカーをするというので私も誘ってもらいました。私のクラスはドレス科で男の人ひとりしかいなかったけど、妹のビジュアルデザイン科はたくさんいて、なんだか楽しそうに学生生活をエンジョイしていて、すごくキラキラして見えました。サッカーを見に来ていた大学生の女の子がNIKE AIR MAX 95を履いていました。超入手困難なハイテクスニーカーをおしゃれに着こなしていてすごいと思いました。自分のドレス科の進路はまちがっていたのかな…と少し後悔しました。

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超就職氷河期

結局、就職が決まらず学校を卒業すると千葉の実家に戻ることにしました。妹は学校の友達とルームシェアをすることになりました。津田沼パルコのヒステリックグラマーで販売員のアルバイトをしたいと店員さんに言ったら、「時給600円で月にTシャツ100枚売れますか?」と聞かれ、完全におじけづいて八千代台ユアエルムの文房具屋でアルバイトをすることにしました。とにかく、「お金を貯めてまた東京に行くんだ!」という気持ちでした。

山田邦子さんとつるの剛士さんMCのTBS深夜番組「マニア林蔵」が好きで、というか、つるのさんのファンでサイン入り本プレゼントに応募したら当選しました。12年後にヤプログのブログデザインのお仕事でご本人に会う機会があったけど、恥ずかしくて言えなかったです。

それから、ドラァグクィーンのマーガレットとホッシーがMCの深夜番組があって人生相談的なお手紙を番組に送ったら読んでくださって、アドバイスをしてもらえました。2013年に会社の人の結婚パーティーに行ったらマーガレット様が司会をやっていたので昔テレビ番組にお手紙送りました!って言ったら「あらそうなの?長生きするものね〜」とおっしゃって、うれしくて涙が出そうになりました。

なんだか、人生は繋がっていてシンクロニシティなんだな、と思いました。

THE VELVET UNDERGROUND / PEEL SLOWLY AND SEE

東京都現代美術館の展示「アンディ・ウォーホル 1956-86:時代の鏡 MIRROR OF HIS TIME」に行きました。かなり盛大な展覧会で人もたくさん来ていました。渋谷パルコギャラリーではビリー・ネーム撮影FACTORY時代の写真展が開催され、「Billy Name Stills from the Warhol Films」を購入しました。(この写真集がすごく良かった!)12月にはウォーホルの銃撃事件の映画「アイ・ショット・アンディ・ウォーホル」(I SHOT ANDY WARHOL 1996 アメリカ)も公開されました。

60年代はThe Factoryでアンダーグラウンド芸術の帝王になり、銃撃事件後の70年代はセレブの社交場studio 54に毎晩通って、ポップ・アートの巨匠になった。私は就活面接で「尊敬する人は誰ですか?」と聞かれると毎回「アンディ・ウォーホルです!」と答えていたら面接官に怪訝な顔をされて、結局不採用になっていました。アンディ・ウォーホルの日記も全部読んで、すごい変人だと思ったけど、センスがよくておしゃれでかっこよすぎる、本気で尊敬しています。それから、ヴェルヴェット・アンダーグラウンドのバナナジャケットのCD BOXセットを買いました。

ベックがアルバム「Odelay」を発売して、来日公演ライブがあったのでひとりで赤坂BLITZへ観に行きました。心細かったですが、おちゃめなベックのステージに思わず「か、かわいい!」と声を出していました。

この頃はスマッシング・パンプキンズとかニルヴァーナとかオアシスをよく聞いていました。マイケル・アゼラッド著「病んだ魂―ニルヴァーナ・ヒストリー」を読んで、どうしてカート・コバーンはこんなにかっこいい声なのに自殺したのかな、と「Smells Like Teen Spirit」を聴きながら考えていました。あと、セックス・ピストルズ(Sex Pistols)のジョン・ライドン自伝「STILL A PUNK」を読んだら、ヴィヴィアン・ウェストウッドとマルコム・マクラーレンの悪口が書いてありました。(さすがパンク!)実家の下の妹は毎日JUDY AND MARYを聴いて「そばかす」の歌を練習していました。渋谷のWAVEに行ってR.E.M.の「New Test Leper」を視聴したとたんになぜか涙が出てきてアルバム「New Adventures in Hi-Fi」を即買いしたけど、きっと情緒不安定になっていたんだろうと思います。

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カムバック東京

下北沢ですごく良い物件をたまたま見つけて、11月から上の妹とまた二人で暮らすことになりました。駅北口からすぐの洋服屋さんの2階で、出窓から街を歩く人たちを見下ろして優越感に浸りました。

さっそく、家から徒歩1分のところにあったDEPT STOREに販売スタッフの応募をしました。代々木上原のおしゃれな事務所で面接があり、面接の方と東京都現代美術館のアンディ・ウォーホル展の話で盛り上がりました。そして採用が決まり、下北沢ではなく、原宿店のほうで働くことになりました。

明治通りのビル地下にあったDEPT STOREは古着とオリジナルの商品、国内外ブランドのセレクト商品、フランク・コジック(Frank Kozik)のポスターも取り扱っていました。副店長は赤坂BLITZのベックのライブに行ってモッシュダイブをしたと自慢していました。(ベックでモッシュ…)すごく綺麗な社員の女性がいて、仕事終わりに「これからLONDON NITE行くんだ」と話していて「うらやましい!」と思いました。

12月のセールがはじまるため、大量の商品タグの付け替え作業がありました。終電まで作業をして帰宅し、次の日出勤したのは、私ひとりだけでみんな休んでいました。なんだか心が折れてしまって、結局1ヶ月もしないうちに辞めてしまいました。

それから、下北沢のケーキ屋さん「つくしや」でアルバイトをしました。喫茶店のあるケーキ屋さんで美味しいコーヒーを飲みながらずっとマルボロを吸っていました。



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YON2

まだスマートフォンがなかった時代のカルチャー日記

昔の映画の空想する未来はポップでおしゃれだったけど、人間がスマートフォンに支配されて、みんな歩きスマホをしている現代は誰も想像してなかっただろうな。
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