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自分の引き出しを開けては他人に渡してしまって「あなたのおかげで…」と言われることすら求めない人

人のために自分の持ってるものをすべて使える。

なんかそう思える時があります。何を偉そうに…と自分でもおもうのですが、なぜか人前に立つと決まったら自分の持ってるものは沢山使おうと思うんです。でも実は向いてるとは思えない性格でして。

こんにちは、米田遼一郎です。普段はスイミングコーチをしたり、ペンで絵描きをしたりしています。ミニマリズムな生き方を目指す29歳男性フリーターです。僕のことを何かしらの媒体で応援してくれている方が読めばわかりやすいかもですがそうでなければ微妙かもしれません。

でも、なにか参考になればなあとは思って書きます。

さて。

人前に立つとガチャンとスイッチが入るようになったのはいつでしょうか。多分ですが、中学生の頃だったでしょうか。スピーチの授業とかからきているかもしれません。もしくは、技術のプレゼンの練習の授業だったかもしれません。

とにかく人見知りで緊張しい。人前で意見を言うことが苦手な僕はああいう授業でもカチコチになることが多かったのですがそれでも褒められることが多かった。それは大学生にもなったころにはどんどん人前で話すことを褒められるようになってきたのです。それが理由で準備すれば人前で自身持って話して良いのかもしれないと思えるようになってきました。

その結果、カラオケで人前で歌うとかをはじめ、よさこいのマイクパフォーマンス、練習の進行や指示出し、アドバイスをする役を任せてもらえるようになってきて、気がつけばアルバイトでスイミングコーチをやるようになり、幼児から高齢者までを相手にしてもほぼ緊張しなくなりました。ちなみに、今でもスイミングコーチをやっていますし、絵を教えたりもすることがあります。

なんだろう、自分が前に立って目の前の人たちが少しでも学びを得てくれたら嬉しいと思うようになったのです。だからこそ、そのための準備は必要なのです。むしろ、ある程度の備えがないままでも話せるようになってきましたが基本的には頭の中にある引き出しを使ってどれをどのタイミングで出せばわかりやすいかというところまでを準備しておけば間違いないという感じ。

僕の本来持ってる性格的にはなぜこんなことができるようになったのかすらわかりませんが気がつけば人前に立って何かを伝える仕事をすることは苦でなくなっています。

一方で、他人が作ったシナリオを人前で説明するのはどうかというと結構なストレスや重圧を感じることになります。ここからは苦手分野の話になります。

他人の作ったシナリオっていうとわかりにくいかもしれませんが、資料とか時間配分とかを全部決められた上での進行は全然ダメです。いわゆる他人の思考法で頭を回すのは全く向いていません。というかモチベーションが耐えれなくなります。全くやる気も起こらない。他人の代わりにたまたまの役回りとしてなら仕事としてやるだけなのでいいのですが、毎回となると耐えられません。

やるなら相当ストレスに耐える余裕と覚悟がないと文字通り嫌になってしまってメンタルと生活習慣からどんどん潰れます。やっぱり得意分野はある程度の創意工夫の余地を貰える仕事なのです。

学生のころから考えてもこの得意分野と苦手分野の傾向はありました。好きでやる教科はモチベーション関係なく取り組めるし得意だけど、嫌いでやる教科はテスト前の短期記憶(一夜漬けみたいな)しか耐えられないっていう感じになります。これは困ったもんで自分の創意工夫がなにもできない分野にはモチベーションが全く向きません。だから、ノートの取り方を指定されると本当に無理でした。自由にノートを取らせてくれるならテストも良い点数とれました。

とはいえ、社会人なのだから会社勤めとしても考えてみましょうか。例えば、誰かの監視下で行うことが基本となる仕事(上司が付きっきり)は耐えられなくなってきたります。遠くで見守ってくれてるとか直接干渉するとしても業務を終えてからなら問題ないのです。他人に気を遣い過ぎてしまう。そういう性格や気質なのだと思います。人の目を気にしすぎる。悪いことをしてるときのように手が震えたり心臓が言うことを聞かない感じ。自分のペースで進めて形にしたり準備した上でなら監視されたとしてもやりきれます。「私のやり方で全部やってみて見ててあげるから」となったらポンコツの出来上がりです。上司が付きっきりって人から見ると贅沢なことですが無理なのです。

とにかく隣で監視されたらなにもできません。

やはり、自分なりの整理と準備が必要です。だから、僕はいわゆるサービス残業であっても、持ち帰りをしてでも、業務で教わったことメモしまくって整理したり頭と手順などを整理する時間が必要です。それを経てようやく監視下でも何とか動けます。上司が付きっきりだとすればそれを条件に準備をするからです。「あの人が監視に居るならこういうやり方をすればいいな」という整理しておくのです。

長年スイミングコーチをしてきてます。基本的には得意分野です。ただし、急にポンコツになるのは他のコーチが自分を品定めする監視役として入ってきたときです。正直、手足の動きが止まる。頭の回転も話のリズムも狂う。まるで何も経験のない人間かのように。どうしても自分が伝えたいこと伝えるのではなくその人に合わせようとしてしまう。だから、関係性のない相手が隣に居るのは基本無理です。自分が話している隙間に否定的な補足なんかを入れられたりすれば「じゃあ、あなたが進行してください」と素直に任せたくなります。聞き役に回りたくなる。

自分に一任されていればあんなにも自身持って動けるのに関係性のない人に「私がついててあげる」というパターンのサポートをされるのがめちゃめちゃ苦手なんです。

何だかんだ苦手分野の場面に出くわしては嫌われたりポンコツ扱いを受けたり誤解されたりしながら乗り越えては来ましたが…そのたびにメンタルが落ち込み仕事に支障をきたします。

だから、自分の創意工夫できる得意分野で戦うようにして生きていかないといけません。それは僕の環境設定ややり方次第で変えていけます。だから、結構ポンコツ扱いを受けた後に1人で動くようになってから信頼を取り返したりしています。初見でうまくいくわけがないのだから、2回目3回目と繰り返す内にその場所の最善策を取りに行ける。条件を見つけてそれに合わせて組み換えをするのが得意なのです。なぜなら、普段から妄想や空想をバカバカ出すのが得意だからです。創意工夫が得意な理由はここにあります。ブレインストーミングのようにどんどん質の良し悪しに関わらずアイデアを出しまくる。その引き出しを作る力が多分ある気質なのです。ネガティブだから壊れるかもしれない石橋を叩くための方法を探すのは得意。

その時間とその場所に集まる人たちの目的やゴールを仮に受け取って複数人に当てはまるように再設定できる選択肢を取りながらトークしていく。

引き出しを用意してるからできるんです。

しかも、その引き出しは目の前の人たちに何かを与えたいという気持ちで取り組んでるから惜しみなく使えます。もちろん、仕事だとそれは時間配分が必要ですから厳選していきます。レッスンで言うなら複数回やるにつれてどんどん前回までの練習の伏線を回収していくようにしていけば楽しいじゃないですか。

たくさんの引き出しを用意しておく。それを適宜相手を見て開けて色んなアプローチを渡していく仕事をすれば僕はそれなりに人気になっていきます。周りにファンが増えていきます。それをやらない仕事についたら微妙です。僕がひたすら病んでしまって終わります。

後輩コーチに頼られた時は、その人が不足している点を聞きながら自分の持ってる引き出しを開けていく。全部開いたころには後輩が自分よりも素晴らしいコーチになっててくれてもいい。これは後輩じゃなくても相手が生徒でもお客さんでも同じです。僕を通り過ぎた結果が良くなっててくれたらあとはどうでもいい。目の前から居なくなったとしても追いかけないようにしています。「米田さんのおかげで」とか言われない存在が一番その人のためになってると思うのです。だって、米田に頼らなくても良くなってるんですから。だから僕は「コーチのおかげで」と言われないコーチを目指し続けています。だから、子どもたちに必ずしも好かれなくていい。でも、来たときより上達してたり、振り返ったときに僕の名前なんかより僕が伝えたことが残っていれば嬉しいのです。

ね、人前に立ってその人たちのために何かを伝える分野は僕に向いてそうでしょ。とりあえずはこれで色んな人に関わっていければいいなぁと思っています。






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