2023年8月1日。世田谷区経堂にパーソナルトレーニングジムをオープンしました！夫婦初？の共同作業と言える思い入れ深いものになりましたw

ジムをオープンするに至った背景は妻がこちらにしたためてくれましたので、ぜひ読んでいただけると嬉しいです。妻の想いにとても共感し、僕も突き動かされました。僕自身の想いも近いうちに書こうと思います。

このnoteはまだまだ小さなジムですが、オーナーになったことで得た学びを書きたいと思います。
これから自分でジムを作りたい方や仲間となるトレーナーなどを募集している方の参考になれば幸いです。

事業作りは人作り

現在運営しているパーソナルジムは「かたぎり塾」というジムのフランチャイズにあたります。都内を中心に約170店舗（2023年12月12日時点）展開し、あの有名なRジムを抜き、店舗数国内No.1のパーソナルジムブランドです。そのため、物件取得やトレーナーの研修制度、顧客管理システムなど様々なサポートが充実しており、ジム経営が未経験な我々夫婦にとって強い味方であり、日々感謝しています。

そんなパーソナルジム運営ですが、一番の肝は間違いなく、「人」です。これは断言できます。妻のnoteでもトレーナーに関して触れられてますが、本当に素直でいい子です。

彼はパーソナルトレーナーの経験はなく、キックボクシングインストラクターの仕事を2年ほどやっていました。彼を採用したのは、「①素直さを感じたこと、②トレーニングは”楽しい”ということを伝えたい、実感してもらいたいという純粋な想いがあること、③ちゃんと人の話を聞けること」が大きかったと思います。

そんな彼にブレイクスルーが起きたのが、OPEN1ヶ月後の9月です。初月は研修を受けたとはいえ未経験から来る自信の無さなどもあり、無料体験からの入会率は「かたぎり塾」の平均を下回りました。しかし、9月以降は大幅に上回る躍進を遂げたのですが、そのきっかけが1on1と毎日の日報での振り返りの質向上です。

私は彼のパーソナル指導を受けながら、休憩などの合間合間で良かったことや課題感を聞き、一緒に解決策を考えるなどの時間を毎週作っています。その中で「痩せたいというお客様に対し、痩せるための方法を伝えたり、指導をしたが申込頂けなかった」という悩みが多かったので、
・そもそも「痩せたい目的」って何だったと思う？
・「痩せる」ために必要な日々の習慣のイメージもってもらえたと思う？
といった問いを投げ返し、教えたい気持ちをグッと堪えて、彼自身が考え、行動に落とし込んでもらうことを徹底しました。

自分の頭で考えて行動する癖が1on1や日々のセッションにおけるお客さんの言葉や身体に現れるフィードバックから染み付き、毎日振り返りの日報を共有してもらってますが、着実に質が上がってきています。まだジムを開いてから4ヶ月強と考えると、とてつもない進化で日々感心させられます。

目先の小さな利益を追わない

他の業態でも、何かを新しく始めるときは同様だと思いますが、初期費用が重くのしかかってきます。物件取得費、内装費、採用費、研修費などなど。。。たった数日で何百万円という今まで使ったことなかった額のお金が一瞬にして銀行口座から減っていく。分かっていたことではありますが、震えました。お金がなくなっていくと最悪な想定ばかりしてしまうようになっていたので、お金のことを考えないようにするためにも無心で脚トレばかりやっていた時期がありましたw

そんな恐怖を感じながらも、入会金というイニシャルの小さなお金をいただくことはまずは一切考えず、とにかく多くの方に無料体験で良いサービスを提供することにトレーナーには集中してもらいました。特に初月は慣れてないこともあり、説明も辿々しくなってしまうことが目に見えていたことから、フックとなるポイントを作る意味でも入会金を無料にする選択をしました。

そして2ヶ月目も同様に入会金無料キャンペーンを継続するとともに、ポスティングとハンディングをより強化し、オンライン広告に関してもキャンペーンを踏まえたテキスト文を反応を見ながら改善するなどPDCAを回しました。

目先の小さな利益を追わず、未来を見据えて積極的なチャレンジを続けて行ったことで、売上が伸び、利益も出せる段階にまで成長することができました。

1円にこだわる

私は本業で事業開発の仕事をしており、その事業を運営する中で動くお金が数千万円や数億円の規模となります。「自分がこの事業を成功させる！伸ばす！」とオーナーシップを持ち、必要なお金は自分の懐から出すくらいの気持ちで取り組んでいます。

しかし、今回パーソナルジム経営をして本当に自分の懐から、事業のためにお金を出す経験をして、「1円の重み」の臨場感を本当の意味で知ることができました。

更にこのお金は自分だけにとどまらず、金融機関からの借り入れもしていることから、きちんと事業で売上を作り返済するという責任を負っています。

この責任の重さを実感できたことがオーナーになって一番良かったことであるとともに、一番厳しいことだと心底理解しました。これからも通ってくださる方々、社会に対して価値提供し続け、責任を果たしていく所存です。

顧客への価値提供をシャープに＆徹底的に

パーソナルトレーニングジムは日本全国で1,000店舗を越えるほど増えてきております。コロナなど様々な要因はありますが、健康意識の高まりや、個人の目的に合わせたトレーニングが必要とされるようになり、近年急速に拡大しています。

私が運営しているパーソナルジムがある世田谷区経堂も激戦区であり、「経堂　パーソナルジム」で検索すると、すでに10店舗近くありました。そしてパーソナルジムの他にも24時間ジムやキックボクシングジム、ピラティスなど競合がひしめいている状態でした。

この中で存在感を出していくには「独自性」と「便益」にあたる、顧客に提供できる価値を特定し、きちんと伝え、実感してもらう必要がありました。しかし、私が運営しているパーソナルジムはフランチャイズということもあり、「独自性」の打ち出し方が難しいという課題がありました。

そこで徹底したことはお客様の表情や仕草、言葉の観察です。ヒアリングは有効な手段である一方、取り繕ってしまいがちです。そのため、ストレッチや指導、休憩時間のコミュニケーションなどのその場その場で表情や仕草、言葉の変化を観察する。パーソナルトレーニングなどサービス業は価値提供するお客様が目の前にいるからこそやり易いことも大きいです。

観察していく中で、「キックボクシング」をやり切った時の表情や言葉が何よりも生き生きとしていたのと、達成感・爽快感を口に出してくださる方が多くいらっしゃいました。そして他のジムを見渡した時に言及しているジムがなく、「かたぎり塾 経堂店」の独自性、便益として訴求できる確信を持つことができました。現にGoogle Mapの口コミにおいても多くの方に「キックボクシング」について言及頂けてます。

「キックボクシング」はトレーナーである谷本くんがインストラクターとしての経験があったことが大きいのは間違いないですが、
・お客さんの表情や仕草などを見ながら柔軟に対応できる
・素直に意見を聞き入れつつ、お客さんの目標達成に向けて時には厳しくなど緩急をつけられる
・何よりもトレーニングを楽しんでもらうことにフォーカスできる
などトレーナーとしての総合力の高さがあり、そこに更に経験含めた自信のある武器としての「キックボクシング」があるからこそ成立していると客観的に見て感じています。

「かたぎり塾 経堂店」は2人目のパーソナルトレーナーを募集中です！

2023年8月1日のOPENから今日まで、トレーナーは谷本くん一人で運営してきましたが、最近では土日の枠はすぐに予約が埋まるようになり、平日も同じく一定以上埋まるようになってきました。本当にありがたいのですが、一方で新たに体験の予約をされたい方が予約しづらい状況にもなってしまっており、申し訳ないです。

そこで新たにトレーナーを採用することで、予約枠をさらに開放し、より多くの方の身体のお悩みや目標に向き合い、伴走して達成・解決を支援できるようにしたいと考えております！

もし、皆さんや、皆さんの周りにパーソナルトレーナーや理学療法士、柔道整復師、インストラクター、健康運動実践指導者など、フィットネス・ウェルネス関連のお仕事をされている知り合いの方がいらっしゃいましたら、ぜひご紹介頂けますと嬉しいです！

「かたぎり塾 経堂店」のInstagramのDMやホームページの問い合わせへのご連絡もWelcomeです！💪お待ちしております！