ズバ抜けた能力が無くても悲観する事は無い！

総合力で、最後に勝てればそれでOK！！！

１０種競技は、あの百獣の王『武井壮さん』が、されていた陸上競技種目の一つで、通称『デカスロン』とも呼ばれいます。

当時『デカスロン』という、漫画も掲載されておりました。※1992年～1999年週刊ヤングサンデー掲載／全23巻

僕は、高校時代、陸上部所属でした。ちなみに中学時代は野球部で、遠投８５m、球速１２０Kmと僕の周囲の中では、そこそこ肩が強い方でしたので、とりあえず、僕は『やり投げ』という競技を選ぶ事にしました。※決して、投げやりになった訳ではありません（笑）

当時５０m以上投げたら、一目置かれるような状況の中、僕のやり投げベスト記録は、４７m４４cmと見事に中途半端なレベルでした。

さすがの僕も、途中から危機感を感じ、他の競技に出場し、一通り自分の能力を探ってみました。しかしここでも、また厳しい現実に直面します。１００m１２秒００、走り幅跳び５m３０cm、走り高飛び１m６５cm、円盤投げ３０m、４００m５４秒、８００m２分１２秒など、陸上経験者の方なら、お察しの通り、全て『中途半端』な記録です。この時点では、最終目標に掲げていた「近畿インターハイ」出場の夢もハッキリ言って、絶望的なレベルでした…

しかし、ある日、神様が僕にちょっとしたチャンスを与えてくれます。試合の申し込み用紙の中に『８種競技』という種目があるのに気付きました。話によると、２日間で８種目の競技を行い、その合計得点を、競う種目であるとの事でした。※高校生は基本８種競技です。

【1日目】

①100m

②幅跳び　

③砲丸投げ

④400m 

【2日目】

⑤110mハードル　

⑥やり投げ　

⑦走高跳　

⑧1500m 

この時、直感的に僕は『コレや！！！』と感じました。筋肉には、大きく分けて、２種類あり、短距離向きの筋肉と、長距離向きの筋肉があります。僕の筋肉は、どちらにも属してはなかったようですが、8種競技においては、その「短所のような長所」を生かす事で、最終的に『総合点数を多く取れば勝てる』可能性がありました。

当時、８種競技では、４０００点を超えたら、一目置かれるレベルでしたが、競技生活後半では、なんとか４０００点くらいの点数を出し、上位に食らいつく事が出来るようになってました。

しかし、物好きな僕は、そこでは満足出来ませんでした。ついに、棒高跳び（命がけ）円盤投げも含まれる１０種競技にも挑戦しました。そして、最終的には、大学生に混じり、近畿大会にも出場出来る事になります。大学生相手に限界まで奮闘しましたが、結果は総合点最下位でした（涙）

ですが、２日間の死闘を終えた後は、敵だった皆さんが、嘘のように「仲間」のようになります。最後は「ユニフォームを皆で空に向かって投げる」という恒例の締めがありましたが、あの瞬間は本当に最高で、２４年経った、今でも鮮明に覚えております☆

これが僕と10種競技の出会いです。

でも、この話って『ビジネスの世界にも似てるな』と最近になってふと、感じたのです。

「話が上手い人」「書類作成が得意な人」「身なりが綺麗な人」「人柄の良い人」等、様々な「強み」を持った人達が、世の中には沢山いらっしゃいます。

よく、ビジネス書等で見かける言葉の中に『課長までは、スペシャリストでなれるが、部長以上はジェネラリストの要素が必要』と言うものがあります。

簡単に言えば「課長までは、専門性に磨きをかければ到達できるが、部長以上になろうと思えば、交渉力や人間関係力等の要素も必要なってくる」という事ですよね。

これらの事を、10種競技に例えると、それぞれのスキルは60点〜70点OK！その代わり、全てのスキルを70点以上を取りつつ、何か一つ『強み』を持つというイメージです☆特に、自分は平凡だと思っている人には、お勧めの戦術だと思います！

たとえ、一つ一つの能力は、凡庸であっても、それらを組み合わせて、総合力で戦えば、１０種競技のように、総合点でライバルに勝てる可能性は大いにある！という事ですね。このような考え方を「１０種競技」は僕に教えてくれました！

『ありがとう！陸上部！』

『ありがとう！10種競技！』

【おわりに】

１０種競技は、単なる僕の「陸上部の思い出」に過ぎなかったのですが、今回改めて＃部活の思い出、というお題をきっかけに、記憶を辿ってみたら「部活は自分の人生にとても影響があったんだな」という事が発見出来ました！NOTEに感謝です☆

最後までお読み頂き、有難うございました！！！

#部活の思い出