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プロジェクト型業務改善を進めたら、「やってみたいんですけど…」がたくさん実現した話

年度始め、怒涛の4月を終え、ようやくゴールデンウィークに辿り着いたと思ったのがついさっきのように思われますが、あっという間に休みは残り2日。
ゴールデンウィークが明けると、運動会まで一気に駆け抜けなければならず、体育主任として運動会の運営を担当する私にとっては、この時期がちょっぴり憂鬱になりがちなのです…

とはいえ、いつまでもそんな弱音を吐いてはいられないので、今日、明日と気持ちを整えていく予定です。
今年の書くことの目標として「noteの記事を週に1本以上投稿すること」を掲げていたのですが、4月は学校の業務はもちろん、お声かけいただいた研修の企画や初めてご依頼いただいた原稿の執筆などにかまけて、noteの更新をさぼっていました…

今回の記事では、書籍『自分たちで学校を変える! 教師のわくわくを生み出すプロジェクト型業務改善のススメ』の感想を書き進めていきます。
私自身、著者である澤田真由美さんが代表を務める、先生の幸せ研究所の「先生のマイプロジェクト」に参加していたということもあり、そこでの実践をもとにお伝えできればと思っています。

「先生のマイプロジェクト」への参加のきっかけや、途中経過などは以下の記事でまとめていますので、併せてご覧ください。

1.マイプロジェクトを振り返って

昨年8月の合宿から始まったマイプロジェクト。先ほどの記事でも途中経過をお伝えしていたところですが、3月のフォーラムの発表で使ったスライドがこちら。
当初、働き方改革プロジェクトが取り組んでいた「環境改善」に加え、「対話の場づくり(取り組み的にそう呼んでいいのかは微妙なところだが…)」や「ICTを活用した業務改善」にも取り組むことができました。

個人的に特に印象的だったのは、「オフィスグリコ」を導入したこと。
どこかで見たことをきっかけに、年末辺りにチームへ相談してみていたところ、「おもしろそう!」と言ってもらい、教務・管理職へのプレゼンを経て、職員全体にOKをもらうことができました。

こんな感じ。PayPayなどで買いたい人が支払うだけなので維持費はかかりません。

こういった目に見える形として、プロジェクトの成果(オフィスグリコは成果と言っていいのか…笑)が残っていくのは、やはり嬉しく思います。
(月一の在庫チェック10〜15分という業務は増えましたが、置いたことで生まれているコミュニケーションを考えると、プラスに捉えることができています。)

2.プロジェクト型業務改善から得たこと

振り返ると、小さな成功体験が、次の一歩へと確実に繋がっていました。

タイトルにもある、「やってみたいんですけど…」が少しずつ実現されていくと、「こんなもの見つけたんですけど!」や「これやってみるとおもしろそう!」という会話がチーム内で増えていきました。
そして、それを一緒におもしろがり、「やってみましょうよ!」、「管理職に提案してみませんか?」という土壌が育まれてきたように思います。

個人的なことを振り返ると、提案のタイミングやプレゼンの仕方には、気を遣ってきたように思います。プロジェクトが進むにつれて、チーム内の心理的安全性のようなものが高まってきたのですが、そう感じていたある時に、チーム外のメンバーとの衝突が起こりました。

チームとしての凝集性が高まりすぎた故に、外から見ると「内輪で盛り上がっているだけ」という状況だったのだと思います。そのことをきっかけに、より「どのタイミングで誰に伝えるか」を意識するようになったと感じています。

そしてそれは、学年を運営したり、体育主任として活動したりしていく上でも重要なポイントであると改めて思いました。
もちろん、タイミングを考えすぎるとズルズルと後回しになってしまうこともあるので注意は必要ですが、分掌の仕事と違って、比較的いつ動いてもいいプロジェクトにおいて、相手の表情や状況を見た上で「今だ!」と思うスキルは必要なのだと思っています。

3.プロジェクトは続く

年度始めのバタバタから、今年度になってまだ動くことができていないですが、プロジェクトリーダーとは話をすることができ、「運動会に向けた練習も本格的に始まるけど、5月にちょっとでも動き出せたらいいよね。」と言っていただいています。

昨年度のチームのメンバーには異動してしまった方もいらっしゃいますし、分掌によって業務量がグンと増えてしまった方や家庭環境が変わり働き方を見直さないといけなくなった方もいらっしゃいます。

そのような状況だからこそ、昨年度のビジョンの中で出てきた「みんなが気持ちよく働ける職場」を目指したいと思います。

個人的にも、「校内の働き方改革プロジェクトの推進」というテーマは、少し達成できたのではないかという充実感がありつつも、自分自身の働き方改革は推進されていないのが現状…笑
校外でも、やりたいことが増えてきている今、校内での働き方をもう一度見直す時期なのだと思います。

新たなメンバーを募集し、今年度も「わくわく」や「こうしたい」という願いをもとに、推進できればと思っています。

4.これからの展望

プロジェクトの推進と並行して、今年度、力を入れたいと思っているのが「校内研究」です。私自身、研究主任ではないのですが、研究部3人のうちの1人ということもあり、自分の思いが比較的反映されやすい状況とも言えます。

下のサイトは先生の幸せ研究所が取り組まれた「未来の教室」実証事業の内容。
その中にあるように、プロジェクト型の授業改善と業務改善の両立が求められています。

授業は教員の業務の本丸でありながら、「業務改善」という括りから外されがち。
今年度は、そこに対して「(自分も含め)学習観や授業観をアップデートする」、「(ICTの活用をはじめ)職員が共に学んでいく」ような土壌を耕していけるといいなぁと思っています。

もちろん、これは自分だけでは到底できないことなので、周囲を少しずつ巻き込みながら、じっくりじんわりと進めていければと思っています。

おわりに

プロジェクト型業務改善によって、教員の「わくわく」が引き出されることが、結果として「働きやすさ・働きがい」に繋がっていると実感させられました。(少しでも興味のある方は、書籍をご覧ください。)

自分自身の働き方を見つめつつも、今の自分にできることをコツコツと取り組んでいきたいです。また、何か進展があれば記事にしてお伝えできればと思います。
まずは、5月に控えた運動会に向けて、たまには息抜きをしながら程々に頑張っていきます。

今日も最後までお読みいただきありがとうございました!

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