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ベランダビオトープ日記

ベランダにビオトープ(池)をつくり、メダカ等の水棲生物を放った。まだ寒い三月の初め。

ビオトープ設置の過程はブログに書いたので、

noteにはビオトープ観察日記を書きたいと思う。もしよろしければお付き合いください。

三月某日 エビが増えた

「エビが増えた!」

4歳息子が言うので、「おお!もう繁殖したかー(ミナミヌマエビは水質が合えば繁殖することもあります)」と、ワクワクして池を覗いたところ、エビが滅茶苦茶キレイに脱皮していた。

三月某日 ヒメタニシを求めて①

夫はぜひとも「ヒメタニシ」を飼いたいらしい。残念なことに、水棲生物を買ったホームセンターでは入荷未定とのこと。

「そうかぁ、ヒメタニシはないのかぁ」とあまりにもガッカリした様子の夫に、「そろそろ入荷するとは思うんですけど……」と申し訳なさそうに伝える店員さん。気を使っていただきありがとうございます。

三月某日 地震

揺れた!地震だ!大きい!!

晩ごはんの支度中だったので、急いで火を消し子どもたちのもとへ駆け寄る。大丈夫、大丈夫。パパとママがいるからね。家族5人で身を寄せる。

地震がおさまり、被害状況を確認する。よかった。落ちたり割れたりしたものは無いようだ。

しばらくして、4歳息子が悲しそうな顔をして私に言った。

「メダカがお外に落ちて、死んじゃった」

息子の言葉にはっとする。さっきの揺れで飛び出してしまったのか。メダカちゃん、すぐに気づいてあげられなくてごめんなさい。

三月某日 ヒメタニシを求めて②

夫がまたしてもホームセンターへ行った。今月もうすでに3回目。毎週のよう通っているのではないか。

ニヤニヤしながら帰宅した夫に、「ヒメタニシはあった?」と聞くと、「いや、なかったんだけど」と夫。

「いつも見にきてていただき、ありがとうございます」

店員さんに挨拶されたのだとか。おそらく君のあだ名は「ヒメタニシ」だね。

三月某日 ミナミヌマエビの死

在宅勤務の昼休みは、ビオトープを眺めることが日課になった。

池には、メダカ・ミナミヌマエビ・石巻貝・しじみ(←増えた!)がいる。

太陽光を反射してキラキラ輝く水面で、珍しくミナミヌマエビを見つけた。この子はとても恥ずかしがり屋で、いつも岩陰に隠れている。姿を拝めるのは稀。かわいいなーちっちゃいけれどちゃんとエビの形だなー。体はうっすらピンク色なのか、とふよふよ浮かぶエビに見惚れた。

という話を夕飯時に夫にすると、ガバッと立ち上がりビオトープへ駆け寄った。どしたどした?と尋ねると、「それ!死にかけのエビ!」と悲鳴をあげる夫。どうやらミナミヌマエビは、衰弱するとピンク色になるらしい。案の定、池底でご臨終したエビを見つける。

「私に何かできることはあったのかな?」としょんぼり夫に聞くと、「ううん。看取るしかできなかったよ」と慰めてくれた。

三月某日 たまご

「お腹が大きいメダカがいた!」

「卵がはいっていた!」

ビオトープを観察していた6歳と4歳が嬉しそうに教えてくれた。どうやら、卵を孕んだメダカが一匹いるようだ。「赤ちゃん用にもう一個池が必要だな」と夫も嬉々と話す。小さなメダカの赤ちゃんは、他の生き物の餌になってしまうのだとか。

新しい命を迎えるべく、いそいそとビオトープをもう一つ用意する、暖かな3月末日であった。


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まだお出かけもままならないこの春。ベランダビオトープで子どもたちとともに外と緩やかに繋がりたいと思います。


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