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【第一の人生】76の章:出産は色々な意味で転機?

*登場人物*

  • 萬里→主婦!妊娠中!そして出産!


萬里のお腹は膨らんでいるが
実は落武者以来1年
ダーリンは仕事に行っていない

身体は治っても
心が付いてこない
これが人に大きな影響を
与える霊に憑かれた後の
後遺症だということが、
今ならわかるが
この時は
『なぜ心療内科に行かないのか』
『いつまで我慢すればいいのか』
萬里も精神的に限界が近かった

妊娠中の救いは1つ
絶え間なく続いていた
見えない者の影響での
体調不良が一切なかったこと。

ただ、金銭面での
現実問題の方が深刻だ。

ダーリンが入院でもすれば
それなりに
過ごせたかもしれないのに・・・。

子供が生まれたら
もっとお金かかるのに・・・。

とか思ってる間に
予定日は近づき
1日遅れの陣痛が始まった
約10時間奮闘
やはり生まれた赤ちゃんの
この顔を見た瞬間に
『この名前だ!!!』と
すぐに決まった。

もちろん予定通りの女の子

部屋はシャワー付きの個室で
とても快適だった
赤ちゃんを出してすぐ
分娩台の上でプリンを貪る程
元気な萬里だと思ってた。

ブランクありで
年齢も割といってるわりには
楽勝

産婦人科はご飯も美味しいし
入院生活を満喫

退院して実家に戻り
2~3日経った頃
夜中の授乳時に思うように
体が動かないことに気付いた

『14年ぶりの出産だし、
産後だから
色々と不具合は出るだろう』
と軽く考えていたが、
日に日にその症状は酷くなる
授乳のため目を覚まし
赤ちゃんを抱こうとすると
全身の関節が固まり痛みで
赤ちゃんを取り落としそうになる

これはリウマチというものか?!
赤ちゃんの世話が苦痛に感じる。

とりあえず
仕事から帰った母に赤ちゃんを預け
近くの内科へ行ったが
原因はわからないし
リウマチの疑いもあるということで
紹介状をもらい
医大の膠原病科へ検査を
受けに行くことになった。

その検査結果は『異常なし』

萬里「若年性リウマチ
とかではないんですかね?
こんなに痛くて動かすのも
苦痛なのに・・・。」

医者「仮にリウマチだったとしても
あなたの年齢は若年性には
入りませんから。」

そこ、流しとけぃ!
この医者サラッと
傷つくことを言う・・・。

萬里「じゃ、結局なんなんですか?」

医者「出産の疲れでしょうかね。
家事育児は、
旦那さんにも手伝ってもらって
なるべく身体を休めてください。」

萬里「だったら、
薬とか何か出して
もらえないんですか?
とにかく痛いんです!
通常の生活も
ままならないんです!」

医者「そうですね~、
まぁ出すとしても
ビタミン剤とか、
そういうの位しか
ないですから、
特に必要ないでしょ。」

ダーリン自身
手伝うタイプでもないし
人に気遣いなんか
できる状態でもないし
結局我慢しろってことね・・・。

もう何をするにも苦痛
しばらくは実家で
楽できるけど
気分はすぐれない

妊娠中身体は快適だった
そのままずっと
普通に過ごせると思ってた
と言うか
そう願ってた

出産してまた何かが
始まった気もしている・・・。

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