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誠武農園

#03「誠武農園」
大江 卓さん

大江 卓さん

ー誠武農園に勤めてどれくらい?

「13〜4年くらい。高校卒業して綾部の農業大学校行って、そこで2年間勉強する中で、面白い仕事やなーって思ってたんですけど、なかなかそのきっかけ作りというか、自分でするにも農地もないし出来ないって事で別の会社に就職したんですけど、いずれそういう仕事に携わりたいなって思ってる中で、たまたまご縁を頂いたんで、ここで働かせて頂くことになりました。」

ー最初から農業を?

「その時はそこまで思ってない。家も兼業農家でちょこちょこお米作ったり、家庭菜園的な事はやっとったんで、昔から馴染みはあった。自分でも高校生の時はしたい事が特になかったので、知人の紹介でこういう所あるけど行ってみたらどうって言われたんで、行ってみたら意外に面白い所で。やっぱり食べてもらって美味しいって言ってもらえるのが、一番作ってて張り合いがあるんで。与謝野町の豆っこ肥料をメインとしたお米づくりをしていくのと、あとはどうしても農地がお守りできなくて作ってぇなって言われた時に、なかなかコシヒカリだけではうちの体制では作りきれないんで、旬をズラすというか、作期をズラす為にいろんな品種を植えて、刈旬が遅れないようにしてます。だから一ヶ月以上かけてゆっくり稲刈りをしていく感じです。」

ー豆っこ米の他には?

「加工米も、酒米もありますし、他のうるちもあります。」

ー豆っこ米の作り方

「与謝野町が肥料工場を持ってて。与謝野町は大豆作りが盛んで、豆腐工場から大豆を出荷した後におからのカスが出るんで、それを主原料で魚のあらとか米ぬかと一緒に作られたのが豆っこ肥料で、それをもう一回農地に戻して自然循環のサイクルで作ってるのが豆っこ米です。美味しいと思うし、稲として立ってる段階から黄金色に輝いてる。普通の一般の化学肥料使ってる米と比べたら、色とか艶が全然違うなぁって思ってます。買って頂いてる所からは今年もいい評価を頂いたんでちょっとホッとしてます。」

ー農業の魅力は?

「食べることには困らない(笑)」

ー与謝野の魅力は?

「地域的にすごい住みやすい所で、自然も豊かやと思うんで僕はいい所だと思ってます。」

「誠武農園」代表取締役
西川忠宏さん

代表取締役 西川忠宏さん

ー作物のアピールポイント

「昔は、『小松菜が大きくて食べ応えがある』っていうのが誠武農園の売りだったんですけど、今は市場規格が難しくて小さい小松菜しか売れない。そこで四苦八苦してます。どうしても暖かいとすぐ大きくなるんですよ。伸びが早くて。味も濃いですし。有機というか特別栽培で作ってるんで、味は美味しいと思います。」

ー九条ネギについて

「九条ネギも、ハウスで作ってる分は半分有機ということで、特別栽培用の施肥で作ってます。味も濃いし匂いも濃いし柔らかい。」

ーきゅうりについて

「きゅうりに関しては、自社製の肥料、ぼかし肥料を使ってます。それも豆っこ肥料使ってるんですけど、豆っこ肥料主体でカニ殻、有機石灰とかを入れて発酵させたもの。それを元に作ってるんで美味しいです。日持ちも結構します。」

ー豆っこ肥料は野菜にも?

「はい。野菜にも使ってるところも結構あります。完全有機肥料です。」

ー黒豆について

「丹波の黒豆と同じ品種を使ってます。秋の黒豆は枝豆にして、残った分は全部乾燥させて、おせちの黒豆に。ちょっと形の悪いものはせんべいになったりします。黒豆にする分は、全部乾燥させないといけない。収穫してハウスで干すんですけど、なかなか場所がないんですよ。乾いたら脱穀してもう一回乾燥させるんで大変で手間が掛かってます。ただその分美味しいです。」

ー赤唐辛子について

「赤唐辛子は契約栽培でやってまして、今お願いしてる農家さんも増えて一緒に出荷用に作ってます。」

ー加工食品について

「『カレー』と、小松菜を使った”青汁”ではないですけど、『飲む小松菜』や『小松菜のドレッシング』、昔からある『赤かぶ漬け』など。小松菜の加工品は元々フードロス対策で、どうしても捨てる野菜が多かったので、リフレかやの里さんと『何かできないか』といろいろ試行錯誤してできた。『飲む小松菜』は青汁的に飲んでもらうのがいいかなと思います。乾燥野菜は助けてもらってる乾物屋さんからの依頼で作ってるんですけど、今は与謝野町の”捨てられる野菜”をどうにかしたいという事で、去年から試作をしてます。去年はキャベツ、今年はナス。それがどうにか販売先が見つかって、もっとともっと捨てる野菜がなくなればいいなと思ってやってます。」

ー農業の魅力は?

「水ですね。やっぱり谷から近いところで作ってますんで、水が一番ありがたい。南の方とかも研修で行きましたけど、みんな地下水掘ってますし。地下水はいつまでもある訳じゃない、川の水もそうですけど、でも全然違うんで。源泉の水で美味しいものが作れてるって言うのが、与謝野でもこの辺の一番の売りかな。源泉は大江山の方と、この辺だと千年椿の方です。」

ー与謝野の魅力は?

「山もあって、風景はいいし、ちょっと行けば海もあるし、なんでも揃ってる場所。人が住みやすい。人もいい。そこが魅力。何にもないところもいい。農業やるには、山間地なんで草刈りが大変、獣が大変っていうのはあります。(農業が)好きで一回やってみようかなって思うんであればどんどん飛び込んできてもらって、合わないなって思ったら辞めたらいいと思うんで、とりあえずチャレンジして欲しいですね。与謝野の農家さんは誰もが受け入れてくれるんで。とりあえず1回住んでみて欲しいですね。与謝野っていう所に住んでもらって良さがわかってもらえたら。あとは何でもできる所だと思います。」

▼関連リンク
「与謝野農園」youtube
https://www.youtube.com/watch?v=yV0fgxG7Fug&t=304s

「誠武農園」
https://www.seibunouen.com/

「誠武農園」instagram
https://www.instagram.com/seibu_farm/


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