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2022/12/10 Louvre-Lens

フランス滞在記 Ver.2 観光編


今日の Le Vésinet は・・・、と言いたいところだが、今日はちょいとお出かけで、フランス北部の Lens と言う街へ。
なので、今日の Lens は曇り後晴れ後曇り。 気温はすこぶる低く日中でも2〜3度程度。

この Lens と言う街には Louvre 美術館の別館がある。
一般的には Louvre Lens(ルーブル・ランス or ルーブル・レンズ)と呼ばれているらし(https://www.louvrelens.fr/)。
Louvre の所蔵品を定期的に入れ替えながら行う常設展示と、あるテーマに沿って行われている特別展示の2つのコーナーがあり特別展示は有料だけれど、常設展示は無料で見ることができる。

ここを訪れたかった一番大きな理由は、この美術館そのものの建築・内装などのデザイン・周辺の庭園を見たかったこと。 と言うのもこの Louvre Lens を設計したのは日本人デザインチームの「SANAA(妹島和世+西沢立衛)」だということを以前知ったからである。 
実はこの SANAA は東京オリンピックに向けた国立競技場の設計コンペにも参加されていて、その時に彼らが設計した新・国立競技場のデザインとそのデザインに対する考え方をテレビで知ってすごく気になっていた。彼らが関与したデザインで有名なのは「金沢21世紀美術館」があるが、こちらにはまだ行けていないので、せっかくフランスにいるのだから一度はこの Louvre Lens に行っておきたかった。

近くの駐車場に車を止めて美術館のある小高い丘の上まで樹木の中を歩いていると突然視界が開けたかと思うと、目の前に巨大な金属壁の建物とガラスばりの建物が現れる。 facebook 用にと写真を撮ろうとするけれど、巨大すぎてどうにも画角に収まらない。

Louvre Lens

ガラスと金属壁 というある種異質な巨大な建物なのだけれど、全面平家で地面にへばりつくように建てられているので意外と「異物感」がなく、周りの緑の中に溶け込んでいる印象を持つ。
美術館の周りには広大な庭があり、またその周辺の外側に幾つかの駐車場が配置されており、美術館には色々な方向からアクセスできるように設計されている。

その日はずっと朝から霧が立ち込め小雨の降る天気が続いていたのだけれど、ボク達が駐車場に到着した時分から青空が見え始め美術館に着いた時には眩しいほどの陽の光がさし、美術館の金属壁がその光を反射させ、その存在感を際立たせていた。

建物中心のほぼ立方体のガラス張り部分が入り口になっており、前述の通り、美術館には四方からアクセス可能である。
そのガラス張りのエントランス部分につながる形で両翼に展示室があり、一方が常設展示室、他方が企画展示室になっている。

ボク自身展示そのものに興味があるわけではないので、この日は無料の常設展示だけを見学。

常設展示は古代から近現代までの 博物品・美術品を年段別に並べ、その変遷がわかる(?)ようになっているらしい。 壁には美術品のおおよその時代がわかるように年代の目盛りが埋め込まれており、それに沿った形で展示物を観賞することができる。 近現代の最後のところには「ナポレオンの肖像画」が飾られており、ここはやっぱりフランスなんだということを再認識した。

常設展示室全景
壁面にある「年代目盛」
近現代の最後は「ナポレオン」

常設展示室の先にはガラス張りの別の展示室があり幾つかの展示物が配されているが、個人的にはその展示物よりも、その展示物の後方に並ぶようにして見える庭園の風景や庭園に配置されたオブジェとのコントラストが興味深かった。

ガラス張りの展示室とその向こうに見える庭園&オブジェ

今回は、時間があまりなかったし、庭園を散策するにはあまりにも寒かったので、常設展示と建物の周りを半周して外観を見学するだけになったかが、もう少し暖かくなってから再度訪問し建物の外界と庭園を堪能したい(おっと企画展示も・・・)と思っている今日この頃である。

建物外観や常設展示室の写真を何枚か載せておきますが、建物が巨大なんことと前面金属壁なので光が反射して満足いく写真が撮れなかった。 Louvre Lens の全貌を知りたい方は最初にある WEB サイトをご覧ください。

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