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鋼のメンタルよりも、いつも心に柳の木を

どんなストレスやプレッシャーにも動じない強メンタルの人を「鋼(はがね)のメンタル」と表現するのを聞いたことがあります。
強そうですね。

逆の意味で「豆腐メンタル」という言葉も聞いたことあり。
弱くて脆くて、崩れやすいってことかな。

勝手な想像ですが、外資系企業や金融・商社・広告業界などの第一線で活躍しているビジネスマンなどは、鋼のメンタルを持ってそうな印象です。

しかし、過酷な世界で活躍している人ではない、一般的で平均的な社会人の多くは、そこまで強靱な心を持っているわけではありません。

そんな世の中で生き抜いて行くには?

個人的には、「強固」よりも、ストレスや困難をしなやかに受け流す「柳の木」のようなメンタルが、本当の強さではなかろうか、と思っています。

用語:「レジリエンス」とは?

最近、あちこちで目にする言葉、「レジリエンス(resillence)」をご存じですか?

日本語に直訳すると「回復力」や「復元力」。
心理学的には、ストレスが多い現代社会において、「精神的な回復力」を表す言葉として使われています。

最近よく見る、と言いましたが、言葉自体はちょうど10年前、2014年に放映された「NHK クローズアップ現代」で取り上げられ、注目されるようになりました。

※以下、NHKのサイトより・・番組が見えるわけではないよ


「レジリエンスを高める」「レジリエンスを鍛える」のような使い方をします。

ガチガチに強靱な心ではなく、逆境やストレスに直面したとき、適応する精神力と心理的プロセス、と定義付けられているそうです。

レジリエンスを高める方法

レジリエンスを高める方法は、それだけで何冊か本が書けるほどの内容になってしまいます。

・ネガティブな感情をコントロールする、とかね。
・マイナスの「思い込み」に対処する、とかね。
・小さな成功体験で自己効力感を高める、などなど。

書いているとキリがないし、実践できるかどうかもちょっと怪しい。
理論を並べられても、その前に心は折れているからな。

そこで、私が考える分かりやすい方法を1つだけ。

いつも心に柳の木を

鋼鉄の心のような強さではなく、柳の木(枝・葉)のように、強風や衝撃を受けても、しなやかに受け流す心のほうが、結果的に強いと思うのです。

ビュービューと風が吹いて、わっさわっさなっても、風が収まれば何ごともなかったかのように元に戻る。

ゴォーゴォーと台風のような突風で、ヴァッサヴァッサ振り回されまくっても、決して折れることなく耐えられる。

爽やかなそよ風の時には、サラサラと、ゆらゆらと、心地よく揺れて。
どんな時でも、最終的には平常の状態で安定。

レジリエンスは「復元力」「弾力性」とも言われます。
まさにこれ。

コンクリートのように頑丈でも、ある日衝撃でピシッとひび割れることもあります。
簡単には修復できません。

「強くなる」のは難しいかもしれません。
が、「柔らかくなる」のはできそうな気がしないでしょうか。

ドンと正面から受け止めるのではなく、抵抗するのでもなく、スッと横に「かわす、いなす」というイメージ。

いつになく擬音(オノマトペ)が多い記事になってしまいました。
長嶋茂雄か。


近年、レジリエンスという言葉は、かなり世の中に浸透した印象です。

が、もし「初めて聞いた」とか「聞いたことはあるけど意味が理解できていない」という方がいらっしゃれば、一度調べてみてはいかがでしょうか。
何か気付きがあるかもしれません。



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