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仕事はできるが扱いにくい部下との付き合い方 =上司のお悩み解決=

「仕事はできるけれども、尖っていてプライドが高く扱いにくい部下。そんな部下とどう接したらよいかわかならい」というご相談をいただきました。
このご相談に対し、僕ならこうするという方策を紹介させていただきます。

1.部下の言動の何が問題かを整理する

”仕事ができる部下”。考えてみれば、それ自体は何ら問題ではありません。また、自信を持って仕事していれば、多少尖っているところもあるでしょうし、プライドを持つことも悪いことではありません。
つまり、ここでの問題は、”扱いにくいこと”。

そこで、僕が上司であれば、何がどのように扱いにくいのか、そして、それのどこに問題があるのかを、まず整理します。「扱いにくい」と感じているのは上司である自分ですので、自分とその部下との過去のやりとりを、案件毎に書きだして振り返ります。

そうすると、
1.上司である自分へのものの言い方に棘がある
2.他部署とのトラブルが多い
3.こう進めてほしいと伝えても指示に従わない
など、具体的な問題がみえてきます。複数絡み合っている場合でも、紐解いて1つひとつに分解します。

そして、この認識を持った上で、

2.そこに至る部下の思考を把握する

仕事ができる部下であれば、なぜそうするのか、そこに至る思考が必ず存在します。例えば、こういう”こだわり”を持っているとか、こんな窮状があってそれを何とか突破しようとしたとか、言いたいことが伝わらないためやむなくそういう行動に出たとか。

考えてもわからなければ、なぜそうしたのかを本人にヒアリングします。

3.わかったことを俯瞰して眺める

ここまでで、何が問題か、そして、なぜその問題が起きたのかがわかります。次に、それらわかったことを俯瞰してじっくり眺めます。何度も眺めていると、徐々に、部下の気持ちを含め、何が起きたのか全体像がクリアにみえてきます。
すぐにみえてこなければ、「そういうことだったのか」と自分が納得できるまで上記の1と2を繰り返します。

4.指摘するのではなく部下の言動を受け入れる

そうすると、部下に何か指摘したくなることも出てきますが、それは一旦横に置いておきます。
そして、例えば、「あのときはこういう状態だったんだね。もう少し詳しく教えてくれる?」など、部下と同じ目線で話しかけます。”わからないから教えてほしい”というスタンスで。
このときの大事なポイントは、自分の想定外のことを言われても、「そうなんだね」と受け入れることです。はじめは難しいと感じるかもしれませんが、”指導するのではなく、自分には知らない気づきを得る”と思えば冷静に聞けます。


1つの案件だけでなく、いくつもの案件でこれを繰り返していると、少しずつ部下が自分を受け入れてくれるようになります。
まず自分が受け入れるから、相手も受け入れてくれる。GIVEを何度も何度も繰り返すからTAKEが得られるイメージです。

こうして、こちらの言うことを聞いてくれる状態をつくった上で、指摘したいことを、「そのときこの人はどう思うかな?」「そうするとここではどんなことが起こりそうかな」という形の質問形式で本人に気づいてもらうように伝える。

これを、100回くらい繰り返すつもりで続けていると、その部下は、いつの間にか、扱いづらい部下ではなくなっていると思います。


このような形で、お悩みの解決法をnote記事にするサービスを提供しています。部下を持つ上司の方、お悩みがありましたら、こちらからお気軽にご連絡ください↓

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。


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