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「サーキュラーエコノミー」とは何か

【問い】「サーキュラーエコノミー」とは何か

【答え】「サーキュラーエコノミー」(循環型社会)とは、資源を効率的に利用するとともに再生産を行って、持続可能な形で循環させながら利用していく社会のこと

【解説】サーキュラーエコノミーとコロナウイルスのつながり

 新型コロナウイルス感染症の収束の兆しが見えない中、「with コロナウイルス」の経済や社会を主導しようとする動きが本格化している。

 ヨーロッパプラスチック産業団体のEuPC(European Plastic Converters)によるプラスチック指令実行延期の要請やスコットランド政府のサーキュラーエコノミー成立先送りなど、サーキュラーエコノミーへの移行を一時中断する動きが相次ぐ。

 それは緊急的措置として、人命を優先する考えに沿う為である。

 オランダの8大学の170人の社会学者や環境科学者は、アフターコロナウイルスは抜本的な改革を実行する好機だと訴えるマニフェストを発表した。

 マニフェストは、貧困国の債務免除やジョブシェアリングなどの政策とともに、サステナビリティへの取り組みの加速を要求した。これらの政策は同時に将来の新たな感染症に備えることになるとしている。

 サーキュラーエコノミー関連では、地産地消を含む循環型農業への転換・食肉消費量の抑制・気候変動対策の加速・持続可能な消費の促進を提言した。

 気候変動対策に関しては、経済活動の自粛によるCO2排出が抑えられている現象は一時的であるとし、何もしなければ元の状態に戻ると警鐘を鳴らしている。

【参考】Circular Economy Hub「ポストコロナ、サステナビリティ推進の加速を。オランダ170名の学者グループが提言」

社会実装が進むサーキュラーエコノミー

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