見出し画像

薬を使わずにうつを治すには「体から治す」という考え方を

私がうつ病を治す上で重視しているのは、「体から治す」という考え方です

 うつ病というのは「心」にダメージを受けて発症する病気だと考えている方も多いようですが、 実際に「心」というものは存在するのでしょうか?「脳」でしょ!

 刺激を受けると「脳」の電気信号や神経伝達物質によって情報が伝達されることにより感情が生じます。体内に取り入れる食事内容を変えることによって、

「脳内の神経伝達物質のアンバランスを修正し、うつ病を治す」 という食事療法も「体から治す」という考え方に基づいています。

 抗うつ薬の場合は、脳内伝達物質であるセロトニンやノルアドレナリンの量を減らさない、あるいは増やすことによって、うつの症状を抑えようとするものです。しかし、脳内伝達物質は、セロトニンやノルアドレナリン以外にも50種類以上も存在します。

  ただ単にセロトニンやノルアドレナリンの量を増やすだけでなく 脳内伝達物質をお互いにスムーズに伝達しあえるようにしなければ脳の機能は改善されません。

 例えばセロトニンを増やすことで安心感を得られたとしても、それを受け取る側の神経細胞がきちんと機能していなければ 一時的に症状が改善するだけで、根本的に改善したとは言えません。実際にうつ病の再発率は60%と言われています。うつ病を治すには、ただ脳の機能を正常に戻しさえすれば良いのです。薬を使わない治療法をいくつか紹介します。

認知行動療法

 「認知行動療法」とは、自分の考え方や物事の受け止め方の癖を知り、バランスよく

対応できるように訓練する治療法です。自分の考え方のクセの中に、歪められた考えが含まれているとマイナスの気分や感情を引き起こす原因になります。歪められた考え方を、認知療法では認知の歪みと読んでいます。

  認知の歪みは10個のパターンに分けられます。自分の考え方の中に、このパターンが当てはまっていないか点検してみましょう。ちなみに私は10個すべて当てはまります。

(1)白か黒かの考え

失敗したら人生そのものに意味がない、というような極端な考え方。

(例)受験に失敗し、人生に絶望して自殺してしまうなど

(2)一般化のしすぎ

1度や2度の出来事だけで、「いつも~だ」「決して~ない」などと 一般化して考えてしまう。

(3)心のフィルター

自分に否定的なことだけを考えて悩んでしまう。

(4)マイナス化思考

 否定的なことだけに目を向けてしまうばかりか、自分にとって良いことも割り引いて考えたり、否定的なことに変えてしまう。


(5)結論の飛躍

自分の勝手な思い込みや推測で、悲観的に考えてしまう。 「結論の飛躍」には2パターンあります。

a. 相手の心を深読みする

b. 未来の出来事を予測する

(6)過大評価と過小評価

相手の力量や自分の失敗を過大に考えてしまう。反対に、自分のやり遂げた成果などは過小評価してしまう。

(7)感情の理由づけ

自分の感情によって、事実が生み出されると考えてしまう。(例)なんだか悪い予感がするから悪いことが起きるに違いない。

(8)すべき思考

「~する以外にない」「~するべきだ」と考えてしまうこと。 自分に対してすべき思考をすると非常なプレッシャーとなり 他人に対して使うと、怒りなどの感情が生まれる。

(9)レッテル貼り

「一般化のしすぎ」の極端な形。 自分や他人にネガティブなレッテルを貼ってしまうこと。 (例)「自分はダメ人間だ」「私は人付き合いが苦手だ」など

(10)全て自分の責任

責任のないことで自分を責めること。

【参考】うつ病の克服方法を紹介するブログ「うつの原因になる考え方とは(認知のゆがみ)」http://utsu-kyushoku.net/seishinryouhou/ninchi/7.html

自分にとって悪いことは記憶に残りやすい

ここから先は

837字 / 1画像

議論メシ編集部noteメンバーシップ

¥380 / 月
このメンバーシップの詳細

サポートいつでも有り難いです。 本執筆の為の本を買います!