できれば上司としてこんな場面に
遭遇したくないかもしれませんが、
 
部下が明らかにやる気のない態度をとったり
人を裏切るような嘘をついたり
許されないことをしてしまったりしたとき
 
多くの上司にとってめったにないことなので
できれば穏便に済ませたくなるかもしれません。
 
腫れものに触るように優しく言ったり
見逃してしまってしまうことも。
 
しかし、この時が部下が立ち戻れる最後のとき
厳重に注意しなくてなりません。
 
読者の皆さんなら、どんな叱り方をしますか。
 

◆感情的ではなく感動的な松岡修造さんになりきる

部下が言い逃れや人のせいにしたとき、
嘘をついたとき、諦めてしまっているとき、
情熱溢れる松岡修造さんになりきりましょう。
 
松岡修造さんが主催するテニス合宿をご存知でしょうか。
生徒たちが、松岡さんのもとを訪れ合宿を行いテニスの腕を磨きます。
 
テニスが上手になるばかりではなく
精神的にもたくましくなって帰っていきます。
 
松岡さんの素晴らしいところは、
怒ってもちゃんと生徒たちに最後まで向き合うこと。
 
その姿は、感動的です。
 

練習中に生徒が自分には才能がないと諦めてしまったとき、
プレーを止めて、
 
松岡「何しにここに来たのか、わかるか？」
生徒「テニスが上手くなりたくて来ました」
 
松岡「このまま帰ってもいいのか？」
生徒「……」泣きながら首をヨコに振っている。
 
松岡「君のテニスのやりたい気持ちは、そんなものだったのか？」
生徒「……」泣きながら首を振っている。
 
松岡「君は、そんな人間じゃないだろう？」
生徒「……」泣きながら首をタテに振ってうなずいている。
 
松岡「あきらめんなよ。俺は君の何倍も悔しい！」
生徒「……」泣きながら首をタテに振ってうなずいている。
 
そして生徒は、コートに戻って練習を再開します。
 

◆上司が本気になるから部下も本気になる

同じように、部下が組織の目標達成を諦めてしまったり、
信頼関係を破壊するような行為をしたり、
自分の責任を放棄したりしたときは
厳重に注意しなければなりません。
 
心臓が破裂しそうになるかもしれませんが
胸に手を当て『松岡修造スイッチ』を入れて本気で叱ってあげましょう。
 
そして、別室に移動して
「何があったのか？」事実を確認し
「君はそんな人間じゃなないだろう」とブレた心を正気に戻し
「俺たちの目指すゴールはどこだった？」とゴールを確認し
「君ならできる」と励まし
「だから一緒にやり直そう！」と次に進みます。
 

◆沈黙に耐え叱り切る！

長い沈黙もあるかもしれません。
その沈黙は部下が深く考えている時間です。
黙って考えがまとまるまで待ってあげましょう。
 
途中で強く言い過ぎたかもしれないと思う時もあるでしょう。
謝ったり恥ずかしがったりする必要はまったくありまあせん。
毅然とした態度で叱り切りましょう。
 
部下が崖から落ちてしまうかどうかの境目です。
上司の本気が部下を本気にさせます。
部下が立ち直るまで叱り切りましょう。
 

◆最後の最後まで部下の上司であれ！

失敗やミスはないことに越したことはありません。
ただ、起きてしまったことは取り返しのつかないことです。
 
被害の拡大防止や関係者への謝罪もあるかもしれませんが、
部下を再生させることが上司の仕事です。
 
部下を救ってあげられるのは上司のあなたしかいないのです。
たとえ全てが上手くいかなくても、部下に手を差し伸べたことで
あなたと部下は深い絆で結ばれます。
 
やがて部下も成長し力強いメンバーとなり組織のゴールを目指します。
 

絶対に許してはいけない事件が発生したとき
『松岡修造スイッチ』を入れて毅然として
部下を叱り切りましょう。
 

◆今回の質問

【部下が崖から落ちようとしているとき、上司のあなたは何をしますか？】
 
次回に続けます！お楽しみ！
 
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